◆第62回金鯱賞・G2(3月15日、中京競馬場・芝2000メートル、1着馬に大阪杯の優先出走権)

 東西2重賞の出走馬が12日、確定した。第62回金鯱賞・G2(15日、中京=1着馬に大阪杯優先出走権)では、10日に死去した嶋田賢(まさる)オーナーのディマイザキッドに騎乗する柴田善臣騎手(59)=美浦・フリー=が、恩返しのJRA最年長重賞勝利(横山典の57歳5か月26日)の更新を狙う。

 恩人に手向けの重賞Vを―。ディマイザキッドとともに金鯱賞に臨む柴田善は、デビュー42年目にして初となる同レースへの騎乗。それだけでも力の入るところだが、今回はさらに特別な一戦だ。「亡くなったオーナーのためにも頑張りたい」。同馬を所有し、12年のヴィクトリアMを制したホエールキャプチャ、16年の皐月賞馬ディーマジェスティなどのオーナーでもある嶋田賢氏が10日、肺炎のため89歳で死去。5歳の愛馬に、初の重賞タイトルをもたらそうと気合を入れている。

 11日の美浦・Wコースでの追い切りで手綱を執り、5ハロン70秒3―12秒1をマークして追走併入。「前に乗ったとき(24年11月)に比べたらしっかりしていた。馬場が悪くてもバランスが取れていて、トモ(後肢)の感じも良くなっている。G1並みのメンバー相手にいい勝負をすれば、今後が楽しみになるね」と想像以上の成長ぶりに声を弾ませた。

 8日には1学年下の横山典弘騎手(58)が史上2人目となるJRA通算3000勝を達成。同世代の活躍に刺激を受けたのかと思いきや「もうそういう年齢じゃないから」と、今年で還暦を迎える大ベテランは“らしい”受け答えであくまで自然体を強調した。

だが、そのひょうひょうとした表情の裏には確かな闘志の炎がたぎっている。

(角田 晨)

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