阿部巨人はV奪回できるのか。3年契約最終年を迎えた今シーズンがまもなく始まる。

「新しい巨人を作る」とテーマを掲げて臨んだ2月の春季キャンプから、沖縄・那覇での実戦を経て、オープン戦も残りわずか。「レギュラー白紙」からスタートしたが、いまだ不透明なポジションが多いのが現状だ。野手では左翼にキャベッジが入るのは当確だが、中堅と右翼は未定。内野手はリチャードの負傷離脱により、右翼のレギュラー候補と見ていた中山礼都の一塁説が浮上するなど、まだまだチャンスは転がっている。決定的なのは遊撃の泉口友汰と、捕手・岸田行倫くらいか。阿部慎之助監督が白紙のホワイトボードに誰を書き込むのか、注目が集まる。

 一方で、強固と思われていた投手陣には暗雲が漂う。開幕投手筆頭候補の山崎伊織は順調そのもの。ここに続くのが、ドラフト1位左腕・竹丸和幸だ。10日のソフトバンク戦(宇部)では先発して5回5安打無失点、7奪三振と安定感が光った。独特なタイミングで放たれる直球には威力があり、変化球も生きた。何より、堂々としたマウンドさばきは勝てる投手のオーラを放っている。

同3位の山城京平も12日の同カードで5回3安打無失点、4奪三振と危なげないピッチングを披露。ルーキー2人の開幕ローテ入りが現実味を帯びている。

 そんな中、評価の高かった新外国人投手が結果を残せていないのが不安材料だ。ウィットリーは11日に先発して1回34球、2安打3四死球で5失点。マタも7日のオリックス戦で3回7安打3四死球4失点と確定ランプを灯せないでいる。27日から始まる開幕カード、2カード目の中日戦には誰がどう収まるのか。現時点でローテーションが定まっていないのは過去にも例のない現象だ。そこで、スポーツ報知の公式YouTubeが動画を13日夜に配信。現役記者が出演する「報知プロ野球チャンネル」が、取材と経験を軸に、巨人の開幕ローテを予想した。「本来なら約3週間くらい前から、登板日に向けて逆算して登板していくけど、今年は正直難しい」と迷走する中、メインMCの水井基博デスクは「開幕の阪神3連戦はたかが3連戦ではなく、シーズンを占う3試合になる。なので、データの少ないピッチャーを持ってきた方が勝つ確率は上がるよね」と展開。開幕投手候補の山崎から、2戦目にハワードを予想。

マタと則本の今後の結果次第では流動的だと語った。さらに3戦目には竹丸を指名。「サンデー・竹丸」として、「翌日は月曜日で休養日なので、リリーフをどんどんつぎこめる。やはりルーキーだし、勝たせたいし、左投手を一枚入れたいから」とも話した。

 2カード目の中日戦は敵地・バンテリンドームとなるが、カード頭にはウィットリーを予想。しかし、「こないだのピッチングでは正直厳しいよね」などと本音トークで応戦した。山城については「中日の2つ目か3つ目にくるのでは」と語りつつ、井上温大や戸郷翔征、赤星優志や田中将大についても言及している。顔ぶれはたくさんいるだけに、誰が結果を示して当確ランプを灯すのか。WBCの侍ジャパンが世界一連覇に向かう裏側で、巨人の熱いサバイバルにもスポットライトを当てたい。

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