WBCは日本時間14日から準々決勝に入る。1次ラウンド(R)では、前回優勝の日本が4連勝で順当に8強入りした一方、「史上最強」の呼び声高い米国が敗退の危機に瀕するなど、予想外の展開もあった。

米ヒューストンラウンドでは、イタリアが大躍進。B組やC組では「失点率」が大きくクローズアップされ、注目を集めた。

▽A組

 各チーム実力接近の中、第1回準優勝で、マルティネス(巨人)、モイネロ(ソフトバンク)らを擁する野球大国キューバが敗退した。1位突破は過去5大会連続1次R敗退だったカナダ。フリーマン(ドジャース)を欠く布陣となったが、キューバ戦では22年メジャー15勝のクアントリルが5回無失点の快投。モイネロとの投げ合いを制し、初の8強へ導いた。13、17年WBC準優勝のプエルトリコは、リンドア(メッツ)らスターの招集こそかなわなかったが、初戦から3連勝で難なく突破した。抑えにはメジャー通算253セーブのディアス(ドジャース)が君臨。4戦7失点と投手力が安定している。

▽B組

 イタリアが旋風を巻き起こし、前回4強のメキシコを敗退に追い込んだ。米国から大金星を挙げ、4連勝。4戦32得点の破壊力は、フロックとは言えない強さだった。

エスプレッソ・セレブレーションに代表されるように、一体感も抜群だ。米国は、イタリアがメキシコに大勝したおかげでヒヤヒヤの他力突破となったが、総合力は高い。スキーンズ(パイレーツ)はメキシコ戦で4回1安打無失点、7Kと圧倒。打線は1次R2発のジャッジ、クロー・アームストロングに加え、シュワバー(フィリーズ)、ウィット・ジュニア(ロイヤルズ)らも好調だが、昨季60本塁打のローリー(マリナーズ)はいまだ無安打と苦しんでいる。

▽C組

 2戦目で韓国に逆転勝ちした前回王者の日本が4連勝で突破。大谷(ドジャース)、鈴木(カブス)、吉田(レッドソックス)のメジャー勢がそろって1次R2発と別格の存在感を放った。投手ではリリーフに辞退者が続出する中、種市(ロッテ)が救援適性を発揮した。2勝2敗で並んだ3チームによる2位争いは韓国に軍配。最終戦の9回に挙げた1点で失点率争いを制し、勢いに乗る。

▽D組

 ドミニカ共和国が4戦13発と空前の強打で4連勝を決めた。タティス(パドレス)、ソト(メッツ)、ゲレロ(ブルージェイズ)らメジャーのスターが並ぶ打線はド迫力で、米国、日本以上の声も多い。そのドミニカ共和国を2点差まで追い詰めたベネズエラも実力十分。

23年ナ・リーグMVPのアクーニャ(ブレーブス)、首位打者3度のアラエス(ジャイアンツ)を軸とした打線が、4戦26得点を挙げて順当に1次Rを突破した。

◆1次ラウンド

【A組】

<1>カナダ    3勝1敗

<2>プエルトリコ 3勝1敗

<3>キューバ   2勝2敗

<4>コロンビア  1勝3敗

<5>パナマ    1勝3敗

【B組】

<1>イタリア   4勝0敗

<2>米 国    3勝1敗

<3>メキシコ   2勝2敗

<4>英 国    1勝3敗

<5>ブラジル   0勝4敗

【C組】

<1>日 本    4勝0敗

<2>韓 国    2勝2敗

<3>オーストラリア2勝2敗

<4>台 湾    2勝2敗

<5>チェコ    0勝4敗

【D組】

<1>ドミニカ共和国4勝0敗

<2>ベネズエラ  3勝1敗

<3>イスラエル  2勝2敗

<4>オランダ   1勝3敗

<5>ニカラグア  0勝4敗

※上位2チームが準々決勝進出

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