◆オープン戦 巨人8-1日本ハム(15日・東京ドーム)

 巨人の育成・平山功太内野手(22)が15日の日本ハム戦(東京D)で、一発を含む3安打の活躍で、支配下登録へ向け猛アピールした。この日、1軍に合流し「1番・中堅」で即スタメン出場。

12球団で唯一、オープン戦でアーチがなかったチームに1号をもたらすなど、強烈な輝きを放った23年育成ドラフト7位入団の若武者に、阿部慎之助監督(46)は今後も継続して1軍に帯同させることを明言。少ないチャンスをものにして一躍、シンデレラボーイの候補に浮上した。

 快音を残した打球が、高く舞い上がった。走りながら平山は願った。「入ってくれ!」。白球がそのまま左中間席へ吸い込まれると、右拳をグッと突き出した。大歓声を受けながら、ダイヤモンドを一周した。

 今季の“チーム1号”だ。2点リードで迎えた4回2死の第3打席。有原のスライダーを捉えた。巨人は12球団で唯一オープン戦でアーチがなかったが、11戦目で1軍に合流したばかりのダークホースがマークした。23年育成ドラフト7位で入団も、2軍公式戦出場は2年間で計5試合のみ。

「去年の自分からしたらオープン戦に呼んでもらえるとも、1本目のホームランを打てるとも思わなかった。うれしいです」と初々しい笑顔を見せた。

 今季は2軍で紅白戦含め実戦11試合で打率3割8分7厘と結果を残し、1軍に合流。「1番・中堅」で即スタメンを勝ち取った。「ガムシャラにやろう」と、3回無死一塁から左中間を破り、頭から三塁へ滑り込む適時打で先制点をもぎ取った。4回のアーチに加え、6回にも左前安打で猛打賞。石井2軍監督と大田2軍打撃コーチからの助言で、速球に差し込まれないように足の上げ方を変えるなどフォームにも手を加え、結果を出した。

 “神ってる”活躍を続け、支配下を狙う。広島県出身で「ずっと打っていてかっこよかった」と少年時に憧れたのは鈴木誠也カブス)。「自分のことで精いっぱいで」とWBCはチェックできなかったが「失敗をしない想像をすると言っていらっしゃったので」と“誠也流マインド”を心掛け、前向きに突き進んだ。

 阿部監督は「こうやってぶっつけで、いきなり結果を出したのでね。残してチャンスを与えようかなと思います」と継続して1軍に帯同させることを明言。

「長所を出していかないと支配下に向けて成長できない」と平山。登録は内野手ながら、現在の主戦場は外野。定位置争いは激しいが、シンデレラボーイとなる予感が漂う。(水上 智恵)

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