巨人の育成3年目・平山功太内野手(22)がまた打った。ヤクルト戦に「1番・中堅」で先発し、2点を追う5回の第3打席で左翼席に2試合連続となるソロをたたき込んだ。

育成選手がオープン戦で2本塁打は球団史上初めて。15日の日本ハムとのオープン戦(東京D)ではチーム1号を含めて3安打の大暴れを見せたばかり。支配下昇格へ猛アピールした。

 勢いが止まらない。一塁ベースを蹴ると、平山はクールに右手を握りしめた。2試合連続「1番・中堅」で先発出場。2点を追う5回1死。先発・松本健の131キロフォークを芯で捉えると、打球は左翼スタンドで弾んだ。「芯に当てようと思った結果がホームランになってくれてよかったです」。1点差に迫るソロは、オープン戦初出場から2戦連続本塁打となった。

 育成3年目の“ダークホース”にG党が夢中になっている。15日に1軍に合流し、日本ハムとのオープン戦に「1番・中堅」で即スタメン出場。

24年から2年連続最多勝の有原からオープン戦チーム1号となる左中間ソロを放つなど猛打賞の大活躍だった。「前回ちょっと自分の中でもできすぎちゃったので、逆に今日の方が緊張しちゃって」と第1、第2打席は投ゴロに倒れたが「もう腹をくくっていこう」と第3打席へ。最高の結果となり「夢のようです」と笑顔が輝いた。

 23年育成ドラフト7位で入団も、右肩痛などけがに悩み、2軍公式戦出場は2年間で計5試合だけ。昨オフは、体調管理を徹底するためにも初動負荷トレーニングに取り組んだ。同トレーニングは、日米通算4367安打を放ったイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)も力を入れたとされる。「初動負荷って聞いて、きつくないと思っていたら、めっちゃきつくて。体の使い方とか、走り方とか投げ方を一から学んできました」。万全な体で、ダイヤモンドを駆け回っている。

 昨年の秋季キャンプから指導している大田2軍打撃コーチも太鼓判を押す。「功太は足もあって肩も強いので、外野の守備力も魅せることができる。その中で二塁打もしくは本塁打も打てる。

四球で出てスチール(盗塁)もできる」とべた褒め。育成で球団史上初のオープン戦2発は、パンチ力に加えて高い身体能力の証明でもある。

 16日に22歳の誕生日を迎えた。15日に本塁打を放っていたこともあり、「連絡、たくさん来ました!」と幸せいっぱいだ。この日の午前中には東京Dに向かう前に、G球場の室内練習場で試合を想定してマシン打撃に取り組むなど、慢心は一切ない。阿部監督は「大したもの。最後の最後まで見ていたい」と今後も起用し続ける方針を明かした。開幕まであと10日となり「1分も気が抜けないというか、自分の中で人生が変わる分岐点だなというのはある。そこでチャンスをもぎ取れるように頑張っていきたい」。飽くなき向上心も持つ22歳が、支配下に向けてまた一歩大きく前進した。(臼井 恭香)

◆村田真一Point

 平山はフルカウントから低めに沈む球によくついていき、見事というしかない一発。チームのオープン戦1号から何と2試合連発。

センターのライバルである松本や丸の調子が上がっていない中で唯一の2本塁打。打っているから使う。単純な話よ。あと4試合、それなりの結果を出せば開幕スタメンは十分にある。数少ないチャンスをモノにする選手がレギュラーを取るんよ。

 【記録メモ】

育成の平山が5回に2試合連続となる2号ソロ。巨人の育成選手がOP戦で2本塁打は球団史上初だ。20年にOP戦開幕当初は育成だったモタが2本塁打しているが、OP戦期間中に支配下登録され、1本は支配下登録後だった。

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