第6回WBCはドリームチームの米国を破ったベネズエラが初優勝を果たし、幕を閉じた。侍ジャパンは大会史上初めて4強に進めず、準々決勝敗退。

ベネズエラのパワーに屈し、連覇の夢はついえた。

 準々決勝のスコアは5-8。紙一重の戦いだったが、実際に戦場に立った侍戦士は世界との差を肌で感じていた。「ほとんどの日本人の投手が直球をはじき返された。すごく力があった」と受け止めたのは井端弘和監督。優勝したベネズエラや準優勝の米国の投手は、150キロ中盤から160キロの速球を繰り出し、打者には150キロ台にも力負けしないパワーがあった。伊藤(日本ハム)は昨季メジャー22本塁打のアブレイユに高めの146キロを完璧に捉えられ、逆転3ランを許した。

 大会で無安打に終わったNPB屈指の好打者・近藤(ソフトバンク)は帰国後、「力の差は選手みんな感じたと思う。メジャーでやっている選手は力、体の強さ、フィジカル面ですごい」と率直に語った。初出場のリリーフ右腕・松本(同)もまた、「平均的なパワー、投手だったら平均球速は違うなって。そこは自分の中で一番感じた部分」と異口同音に口にした。

 侍ナインの多くが痛感したメジャーとの差。

日本は史上最多8人のMLB組を招集したが、上位勢との開きは大きかった。WBC開幕時、各代表チーム30人のうち、40のMLBロースター枠に入っていた選手数は、上から準優勝の米国「29」、4強ドミニカ共和国の「29」、優勝したベネズエラの「24」、4強イタリアの「18」。ベスト4に進んだ4チームは、メジャーリーガーを多く抱えるトップ4だったのだ。

 1次ラウンドで日本を牽引したのは、大谷(ドジャース)、鈴木(カブス)、吉田(Rソックス)の3人のメジャーリーガーの打棒だった。準々決勝では、技術に長けているはずのNPB投手陣がMLB打者の出力、パワーに屈する形となった。28年にはロサンゼルス五輪が行われ、29年または30年には第7回WBCが開催される。再び世界一を目指すための時間はそう多くない。

◆日本のWBC成績

・1次ラウンド

13-0 台湾

8-6  韓国

4-3  オーストラリア

9-0  チェコ

・準々決勝

5-8  ベネズエラ

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