◆第56回高松宮記念・G1(3月29日、中京競馬場・芝1200メートル)

 前年王者のサトノレーヴ(牡7歳、美浦・堀宣行厩舎、父ロードカナロア)が、11年のキンシャサノキセキ以来史上2頭目の連覇に挑む。昨年は1番人気のナムラクレアを下して、初のG1タイトルを獲得した。

以降は香港、イギリスを転戦。。勝利こそつかめなかったが、日本のスプリント王者として世界に挑み続けた。

 昨秋の2戦は思わぬ苦戦を強いられた。スプリンターズS・G1は前の2頭が残る決着。1番人気に応えられず4着に敗れた。展開や馬場傾向が向かなかったにしろ、ライバルのナムラクレアに後ろから差され、物足りなさが残った。前走の香港スプリント・G1はライアン・ムーア騎手との新コンビで臨むも、見せ場を作れず9着。16戦のキャリアで最も大きく着順を落とした。

 7歳を迎えての初戦。能力の衰えに不安を抱えていたが、19日の1週前追い切りを見て解消された。美浦・Wコースでサトノガレオン(6歳3勝クラス)を4馬身ほど追走し、馬なりのまま最後は半馬身の先着。

5ハロン64秒1―11秒0の好時計をマークし、昨年と変わらない迫力満点の動きを見せた。堀調教師は「ほぼ仕上がっています」と状態の良さに太鼓判を押す。

 新しいパートナーも心強い。26年最初のG1・フェブラリーSをコスタノヴァで制し、今年もリーディングを独走するクリストフ・ルメール騎手を鞍上に迎える。意外にもルメール騎手は前年2着を含めて、4度参戦して高松宮記念は未勝利。スプリント王者と初制覇を目指す。

 唯一連覇を果たしたキンシャサノキセキも堀厩舎の管理馬。15年の時を経て、再びスプリント界の歴史に名を刻む。

(三戸 達也)

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