◆ファーム・リーグ DeNA2x―1巨人(22日・横須賀スタジアム)

 巨人のドラフト3位ルーキー・山城京平投手(22)=亜大=が29日の阪神との開幕3戦目(東京D)に先発する可能性が22日、浮上した。楽天戦(東京D)の試合後、阿部監督が「ローテーションに入るのは決まっている」と明言。

登板日の言及はしなかったが、昨年の優勝チーム相手にデータがない“初もの”を起用する見込みとなった。オープン戦は10勝5敗1分けで日本ハムと並んで8年ぶりに勝率1位で終了した。

 キャンプ中の予言が現実となりそうだ。阿部監督は楽天戦の試合後、テレビインタビューで「今日は山城投手がファームで5回無失点。開幕3戦目、開幕ローテーション、どの程度まで決まっているか」との質問を受けると、「ローテーションに入るのは決まっていますので」と明言。登板日については「ここで言うことじゃないと思います」と言葉を濁したが、開幕3戦目の可能性が高まった。

 ドラフト3位左腕は12日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で5回無失点と好投して評価が急上昇。15日には山崎が右肩コンディション不良で故障班に合流し、首脳陣は開幕ローテの練り直しに入った。

 開幕投手は球団の新人では64年ぶりとなるドラフト1位の竹丸に決定。山城は中9日と間隔を空け、この日2軍ファーム・リーグDeNA戦(横須賀)で5回無失点だった。あえて登板を日曜日にずらした点、対外試合で一度もバッテリーを組んだことがなかった主戦捕手の岸田が球を受けるために参加した点など、総合的な状況から開幕3戦目が有力になった。

 巨人で新人2投手が開幕ローテ入りするのは62年の城之内邦雄(開幕投手)、柴田勲(開幕2戦目)以来64年ぶりの快挙。

さらに山城が開幕3戦目、同2戦目に内定しているハワードも含め、開幕カード3連戦で全て新戦力が先発すれば球団史上初だ。「新しいジャイアンツをつくる」と生まれ変わる新生・阿部巨人の象徴的なスタートになる。

 開幕戦の相手は昨年8勝17敗と大きく負け越し、東京Dでは3連戦のカード勝ち越しが一度もなかった阪神。阿部監督は2月のキャンプ序盤に「もしかしたらビックリなローテを組んじゃうかもしれません。対戦したことない投手を当てるかもしれない。新外国人だったりルーキーは阪神戦のデータはないと思うので」と示唆していた。竹丸、ハワード、山城の起用が、その構想を現実にする。

 最終戦には敗れて連勝は5で止まったが、オープン戦は10勝5敗1分けで日本ハムと並んで8年ぶりに勝率1位で終了。勝敗や順位は「全く気にしていない」とした上で、開幕に向けて「準備万端です」と激しいチーム内競争による仕上がりに手応えを示した。

 今季のスローガンは「前進」。超フレッシュな新戦力ローテで阪神に挑み、2年ぶりリーグ優勝への挑戦の第一歩を踏み出すことになりそうだ。(片岡 優帆)

記録メモ

 ▼…巨人は開幕戦に竹丸、3戦目に山城と新人2人が先発する可能性が浮上。

全員が新人だった1936年のプロ野球初年を除き、巨人で開幕3戦目までに新人2人が先発は2度。60年は2戦目に堀本律雄、3戦目に青木宥明が先発。62年は開幕戦に城之内邦雄、2戦目に柴田勲が投げた。

 ▼…2戦目は新加入のハワードが先発予定。開幕3戦目まで新戦力なら球団初になる。新戦力が開幕投手だったのは、59年伊藤芳明、62年城之内、65年金田正一、23年ビーディの4度。59、65年は3戦目まで新戦力は開幕投手だけ。62年は新人2人。23年は2戦目も新外国人のグリフィンが投げたが、3戦目は2年目の赤星だった。

 ◆山城 京平(やましろ・きょうへい)2003年9月20日、沖縄県生まれ。22歳。興南では1年秋からベンチ入り。

甲子園出場なし。亜大では1年春にリーグ戦デビュー。4年春に最優秀防御率。同年夏に侍ジャパン大学代表。174センチ、70キロ。左投左打。推定年俸1000万円。

編集部おすすめ