阿部巨人の開幕ローテーションを担う6投手が23日、固まった。ドラフト1位・竹丸和幸投手(24)=鷺宮製作所=、新外国人のS・ハワード投手(29)、ドラフト3位・山城京平投手(22)=亜大=で挑む27日からの阪神との開幕3連戦(東京D)に続き、31日からの2カード目・中日戦(バンテリンD)は、新外国人のF・ウィットリー投手(28)=前レイズ=、田中将大投手(37)、楽天からFA加入した則本昂大投手(35)の順で臨む。

6人中5人が新戦力の超新風ローテで2026年をスタートさせる。

 シーズンの先陣を切る6本の矢がそろった。開幕カードはドラフト1位の竹丸、前楽天のハワード、ドラ3の山城で王者阪神へ立ち向かうことが有力。実現すれば球団史上初めて開幕3連戦全てで新戦力が先発することになる。総勢14人による先発サバイバルを経て、ついに6つのイスが埋まった。

 31日からの中日3連戦はウィットリー、田中将、則本で敵地に乗り込むことが確実になった。6連戦の初戦にもなる重要な火曜日は、最速163キロ右腕のウィットリーに託す見通し。前回17日のヤクルト戦(東京D)は2番手で3回2/3を1安打無失点5K。中6日で24日のファーム・リーグ西武戦(Gタウン)に登板予定で、杉内投手チーフコーチも「ゾーンにさえ投げれば打ち崩すのは難しい」と期待するエース格候補だ。

 5戦目はチーム最年長の田中将に任される。移籍2年目の今季はキャンプから抜群の仕上がりを見せており、オープン戦3登板計10回で防御率0・00。実力で2年連続のローテ入りをつかみ取った。

前回18日のヤクルト戦で5回1安打0封と好投し、そこから中6日で25日の2軍・西武戦(Gタウン)に先発する見込み。昨年初登板初勝利を挙げた名古屋で、再びシーズン初戦を迎える可能性が高まった。

 6戦目は通算120勝を誇る則本が控える。新天地では3年ぶりに先発挑戦し、OP戦4試合で14イニングを消化するなど順調に調整を進めてきた。ここまでは日曜ローテで回ってきたが、山城と入れ替わる形で木曜へ。中日戦の後はマツダでの広島戦、甲子園での阪神戦と阿部巨人にとって鬼門の敵地が続く。ビジターも苦にしない経験値と気迫あふれる投球に、首脳陣も期待しているとみられる。この配置により、週末は開幕から3週連続で本拠地・東京Dで戦える。1年目の竹丸、山城にとっても力を発揮しやすい環境といえる。

 開幕投手最有力とされた山崎が15日に右肩のコンディション不良で故障班へ。ローテを練り直す中、22日には実績のある戸郷も不振で2軍再調整となった。チームにとって2つの誤算が生じたが、ここは総力でカバーする。

開幕は左投手2人、右投手4人のフレッシュな布陣でスタート。新人左腕コンビについては杉内コーチも「思いきっていくだけでいい。怖いもの知らずでいってほしい」と背中を押す。リーグ3位からの逆襲へ、5人が新加入選手という新生ローテ。ベテラン、助っ人、ルーキー、新たな力を融合して覇権奪回への勢いを生む。

 ◆記録メモ

 巨人で開幕6戦目までに新加入選手が先発した(同一選手の複数回登板は除く)のは、プロ野球初年度の1936年を除き、これまで3人が最多。5人が先発となれば球団史上初だ。新加入選手3人が先発したのは

▽00年

戦相手 勝敗 投 手 (前所属)

〈4〉 中日  〇 工藤公康(ダイエー)

〈5〉 中日  〇 メ  イ(阪神)

〈6〉 中日  〇 高橋尚成(東芝)

▽15年

〈2〉 DeNA  ● ポ レ ダ(レンジャーズ)

〈3〉 DeNA  〇 高木勇人(三菱重工名古屋)

〈6〉 中日  - マイコラス(レンジャーズ)

▽23年

〈1〉 中日  - ビーディ(パイレーツ)

〈2〉 中日  〇 グリフィン(ブルージェイズ)

〈5〉 DeNA  ● メンデス(メキシコ・モンテレイ)

の3度。6戦までで5人が先発する26年はスタートダッシュをかけられるか。

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