◆センバツ第6日 ▽1回戦 大阪桐蔭4―0熊本工(24日・甲子園

 2年ぶり16度目出場の大阪桐蔭が熊本工に勝利した。身長192センチの大型左腕・川本晴大(2年)が6回1死まで無安打投球。

150球を投げ被安打3、14奪三振で完封した。

 初体験だった。甲子園のマウンドももちろん、球数もイニングも…。「練習試合でも7回がマックスで100球も越えたことなかった。初めての経験をしました」。それでも堂々たるピッチング。西谷浩一監督(56)から「ボールが荒れるのはしょうがないから、それを生かして投げろ」とアドバイスに忠実に、大きく腕を上げて豪快に振り下ろす。「最初は緊張したけれど、回が進むについてほぐれました」。4回2死から4者連続三振を奪った。

 圧巻は1点リードの7回1死三塁のピンチで7番・古賀湧大への1―1からの3球目だった。スクイズの構えにも動じずにファウルにした。「ピンチになってひとつギアを上げて力を入れて1点も取られないという気持ちで投げました。

スクイズをファウルにすることを意識していて、それができました」とはにかんだ。

 甲子園のスピードガンでは147キロを計測。最速を1キロ更新したが、ネット裏の巨人スカウトのガンでは151キロをたたき出した。「自分は球速は意識しなかったけれど、指にかかって、感触がよかったので、そのくらい出ているかなと思いました」と語った。

 小学生の時はNPBジュニアトーナメントのライオンズジュニアに選出され、中学ではU15侍ジャパンにも選ばれた。関東の剛腕は、甲子園に行くために大阪桐蔭に進んだ。「小さい頃からこの高校に行きたかった」中日・根尾を擁し、18年に春夏連覇を成し遂げたシーンに、自らを重ねていた。

 昨年は春夏ともに甲子園出場を逃した。「自分たちのプレーをして、強い時の桐蔭を見てもらいたい」と意気込む。チームの目標は春夏10度目の全国制覇。「下級生らしく日本一に貢献できるように頑張りたい」と言葉は控えめだが、堂々とチームの中心として、勝ち上がるつもりだ。

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