阪神のドラフト1位・立石正広内野手(創価大)の開幕2軍が25日、確実となった。藤川球児監督は甲子園での全体練習後に、英才教育プランの一端を明かした。

 「打席数がもう少し必要でしょうね。50、60打席を立ってやっていくというシステムが普通かな、と。1軍トップレベルの仕上がった投手たちが出てきますから、そのレベルと対峙(たいじ)しながら、1試合を出ながら、ペナントレースを戦っていくという意味では相当なハードなところになりますから。そこに関してはトータルでスケジュールというか。彼の野球選手としてのキャリアをしっかり考えていくのがタイガースの務め。行き当たりばったりでやっていい場面ではないとは思いますね」

 立石は1月の新人合同自主トレ中に右足肉離れで離脱。慎重にリハビリを進め、トレーナー管轄を解除されたばかりだ。実戦では満塁本塁打を放つなど、さすがの打撃力を発揮しているが、ここまで通算16打席にとどまっている。指揮官は当初から2軍スタートを描いたなか、焦らせない方針を変えなかった。

 「ペナントレースに入りますから、チームの中の一人ですから。一人のためのチームではないですから。そういった意味で、彼の野球人生を考えた上で、チームとして進む方向と合致させていく。

50打席、60打席に立ちながら、アウトコースのボールだったり、ボールの球際だったりにアプローチしながら、経験を重ねなければ。何か月もかけてみんなが仕上げてきている部分が、見切り発車で進んでいいはずがないというのが当たり前のことですよね」

 金の卵はこの日、ファーム・リーグ、オリックス戦(京セラD)に「5番・左翼」で出場し、3試合連続となる安打をマーク。「いろいろ毎日課題は出ている。今は(打席に)立てば立つほど、いろいろな投手と当たって難しさが出てきている。一番はその日の1打席目とかは一番集中して、もっとやりたいなと思っています」と、充実の汗をぬぐった。

 ドラフトで3球団競合の末に獲得した即戦力ルーキーの高い能力は百も承知。必要戦力になることは間違いない。だからこそ、段階を踏んで経験を積ませて、一人前に育てていく。

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