◆JERAセ・リーグ 広島6x―5中日=延長10回=(27日・マツダ)

 頼もしすぎるルーキーコンビが、球団30年ぶりの開幕サヨナラ勝利に導いた。延長10回2死一、二塁。

ドラフト3位・勝田が右翼線を破るプロ初安打で、新人ではセ初の開幕戦サヨナラ打。それまで2度の得点圏を含む4打席凡退だっただけに「3度目の正直。夢のようです」と上の空。代打も考えられる場面で「迷わなかった。期待していた」と送り出してくれた新井監督に、就任4年目で初の開幕白星を届けた。

 劇的勝利を引き寄せたのは1位・平川だった。2点を返し、なおも2点ビハインドの9回1死一、二塁。3ボールからの4球目を捉え、左翼線へ同点の2点二塁打だ。こちらもプロ初安打だが「気づいたら、バットが出ていた(笑)」とビックリ。5回にも内野ゴロでプロ初打点を挙げ、球団新人65年ぶり4人目の開幕戦3打点を成し遂げた。

 リリーフ登板した2位・斉藤汰、5位・赤木を含め球団初の新人4人が開幕戦出場。今季は厳しい表情が目立つ指揮官も「喜びすぎて頭痛い」と感情を抑えきれなかった。

積極的な若返りの象徴とも言えるルーキーズの躍動。明るい未来を予感させるには十分なオープニングゲームだった。(直川 響)

 

新人の勝田(広)がサヨナラ安打。新人が開幕戦でサヨナラの決勝打は

56年 穴吹義雄(南海)

62年 青野修三(東映)

89年 中島輝士(日本ハム)

26年 勝田 成(広島)

で4度目。過去3度はパで、セ初の開幕戦新人V打になった。

 ◆勝田 成(かつだ・なる)2003年6月21日、大阪市生まれ。22歳。2歳で野球を始め、堀川小6年時に阪神タイガースジュニアに選出。関大北陽では甲子園出場なし。近大で1年の全日本大学選手権からベンチ入り。関西学生リーグで6度のベストナイン、歴代15位タイの通算106安打。3、4年時に大学日本代表。

50メートル走6秒1。163センチは12球団最小兵、70キロ。右投左打。年俸1000万円。

 ◆平川 蓮(ひらかわ・れん)2004年3月31日、北海道生まれ。21歳。札幌国際情報を経て、仙台大で投手から野手に転向。4年夏に侍ジャパン大学日本代表に初選出。4年秋の仙台六大学リーグで4本塁打、22打点、13盗塁の3冠とベストナイン。187センチ、93キロ。右投両打。年俸1600万円。

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