◆第74回日経賞・G2(3月28日、中山競馬場・芝2500メートル)

 第74回日経賞・G2(1着馬に天皇賞・春の優先出走権)は28日、中山競馬場で行われ、横山典弘騎手(58)=美浦・フリー=騎乗のマイユニバースが、大外から鮮やかな差し切りを決め重賞初勝利。鞍上は58歳1か月6日での重賞Vで、自身の57歳5か月26日(25年札幌記念のトップナイフ)での最年長重賞勝利記録を更新した。

 名手がまた記録を塗り替えた。横山典はマイユニバースを巧みにリードして、大外からまとめてのみ込み先頭でゴールした。「最後にいい動きをしてくれました。馬自身まだまだ良くなりそうですが、この状態でこれだけ動いてくれたので、言うことはないです」とパートナーをたたえた。自身が持つJRAの最年長重賞勝利記録を、58歳1か月6日に更新。JRA3000勝のメモリアルプレゼントを飾った“相棒”と連勝で、3001勝目を挙げた。

 レースの直前に稍重から良に回復したばかりの馬場状態ながら、先行馬の出入りが激しいタイトな展開。好位で流れに乗った近2戦よりも後ろからの追走となったが、「いつも通りこの馬のリズムで」と鞍上は一切動じない。先行勢が苦しくなった4角では、すでに他馬との手応えが全く違った。武幸調教師は「返し馬から上手に走れていました。精神面の成長が大きいです」と進化を認める。

 最高のコンビネーションを誇る人馬が見据える先は、優先出走権を獲得した天皇賞・春(5月3日、京都)だ。

トレーナーは「まずは馬の状態を見てですね」と話すにとどめたが、ジョッキーは「距離は心配していないです。精神的にもろいところがあるので、その辺りに何もなければ、せっかく権利があるのでチャレンジしたいなと思います」と意欲を見せた。ベテランが無限の可能性を感じるレイデオロ産駒が、淀の舞台で輝きを放つ。(三戸 達也)

 マイユニバース 父レイデオロ、母チャーチクワイア(父ネオユニヴァース)。栗東・武幸四郎厩舎所属の牡4歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算14戦5勝。総獲得賞金は1億4032万7000円。重賞初勝利。馬主は寺田寿男氏。

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