◆米大リーグ レッズ―レッドソックス(28日、米オハイオ州シンシナティ=グレートアメリカンボールパーク)

 レッドソックスの吉田正尚外野手(32)が28日(日本時間29日)、敵地でのレッズ戦の先発を外れ、開幕から2試合連続でベンチスタートとなった。

 吉田は第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場し、侍ジャパンの4番として全5試合に4番で出場して、2本塁打を放つなど、16打数6安打の打率3割7分5厘、6打点と存在感を見せていた。

 地元メディアは、コーラ監督が「吉田は日曜日(29日=日本時間30日の敵地・レッズ戦)に先発する。そこから5試合中3試合に先発するだろう」と語ったと報じ、今季初スタメンは、29日(同30日)となる見込みとなった。また、同監督は吉田が、30日(同31日)からの敵地・アストロズ3連戦で左翼の守備につくことに関して「大丈夫」と発言。アストロズ戦3連戦の中の少なくとも1試合は、外野守備にもつく模様だ。

 右肩手術から復帰した吉田は昨季指名打者での出場がメインで、55試合の出場のうち、外野の守備についてスタメン出場したのは5試合だけだった。WBCでも左翼の守備についた吉田。アストロズの本拠ダイキン・パークの左翼は315フィート(約96メートル)で、メジャーでは、レ軍の本拠フェンウェイ・パークについで2番目に左翼距離が短い。

 この状況を踏まえ、米国野球ポッドキャスト「ファウルテリトリー」に出演したローゼンタール記者は、「レッドソックスには、外野手が4人。デュラン、アンソニー、ラファエラ、彼らに休養を与えるためにDHを使う必要があり、吉田を多く起用する状況ではない。球団はオフに何とか(トレード)しようとしたが、うまくいかなかった。残り2年に相当額の年俸が問題なのだ。今後カサス(一塁手)が復帰すれば、更に問題は悪化する。

どうなるか分からないが、DFAが起こり得る」と指摘。「吉田は、出場機会がある球団に移籍すべき。それが、本人にも球団にも有益になる」と語った。5年総額9000万ドル(約123億円=契約時のレート)という日本人野手最高額の契約が、DFA(事実上の戦力外通告)の幕切れを迎えるという最悪のシナリオについて、「年俸金額が大きすぎた。(トレード交渉は)難航し、長期化し過ぎた。だが、いずれ決断の時がくる」と、ベテラン記者は吉田を取り巻く厳しい現実を解説した。

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