日本サッカー協会は29日、定時評議員会および理事会を開催し、宮本恒靖会長(49)の2期目の続投が正式に決定した。任期は2年。

宮本会長はこのほど、報道各社の合同インタビューに応じ、6月の北中米W杯での日本代表への期待や、今後の国際大会招致に向けた意気込みなどを語った。

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 ―中東情勢に関する受け止め。北中米W杯に向けてイランの問題を含め、現状をどう感じている?

 「初めてチーム数が48か国に拡大した中で、昨年12月に行われた抽選会の様子をみても、米国、カナダ、メキシコでやる、そこに対する期待感が高まった中で、試合に出られないとかそういう(可能性がある)国が出てきそうだというのは非常に残念です」

 ―2046年には日本が02年以来のW杯招致に向け、東アジア及びASEAN諸国と共催で準備している動きもある。2期目で力を入れたいこと。

 「(大会運営の)実績も必要ですし、日本が(大規模な)国際大会をクラブW杯以降、経験していないというのも、運営の面でも大きな課題だと思っています。アジアカップに対して、自分たちが今後開催したいという意思表示をしていくということは視野に入れています(※注)。例えば、政府や各省庁との関係を含めて、やっていく必要はあるかなと思います。(46年のW杯アジア開催に関しては)34年のサウジ後は46年というのも(順番的には)あるので、何か決まってるわけではないですが。39年の女子W杯(招致)を目指すというところは、(まず)やり続けていく必要があると思います」

 ―ネットフリックスで独占配信された野球のWBCでも、民放のテレビ中継がなかったが、テレビとネット配信に関しての考えは。

 「放送と配信のバランスということは、常に我々の放送チームと話をしています。やはり地上波が大切という思いは変わらない。今回のW杯に関しても、幸い日本の試合を地上波でやってもらえるということは実現できています。

その時にたくさんの人に喜んでもらうことも大事だが、放送してもらえる各放送局の皆さんにも、放送してよかったなと思えるようなものを提供しなければいけない」

 【W杯への期待、後任人事に関して現状は…】

 ―北中米W杯に向けた会長の期待。

 「選手たちと話すと、優勝ということを口にします。自分たちの20年前には言えなかったこと。ただ、10年後に、本田圭佑とか長友(佑都)とかが2014年のブラジル大会で(目標は優勝と)言いました。その時よりも今のほうが単純に(トップレベルの相手と)対峙している機会が多い分、どうすれば勝てそうなのか、分かるんだと思うんですよね。その肌感覚から出てくる言葉を大事にしてほしい。そのためにベースキャンプ(米ナッシュビル)や事前キャンプ地(メキシコ・モンテレイ)の選定だとか、いろんなことを考えて、移動の時にどのタイミングで食事を取るかとか、分析スタッフ(をどうするか)のことなど、前回のW杯よりも積み上がっているところだと思います。(18年)ロシアよりも積み上がったのは(22年)カタールだと思います。いろんな意味で日本のサッカーも成長してきていると思うので、総合力、高めてきたものを今度の大会でぜひぶつけてもらいたい。まずはベスト8に行ってほしいと思いますが、その先。そういう(成功する)大会になった時は、やはり流れができる。そういうものにも期待したい。

大会で活動する時の雰囲気、自信、選手たちが成長を感じながらやれるか。チームは生き物だと思うので、そういうものがぜひ生まれてほしい」

 ―W杯後の代表監督の人事に関して。会長の考えとして、海外の監督というのも選択肢なのか。

 「いろんな意味でフラットに、オープンに考えていく必要があると思っています。日本のサッカーが成長していき、代表チームが結果を残していくことが大事だというところは変わらない。そのために、どういう人材がいいのか、どういう組み合わせでやるのがいいのかを、しっかり議論していくことかなと思います。(日本人にとらわれないのか?)日本人監督がやる良さももちろんあると思っていますし、海外の人がもたらすものもあると思います。そこはいろいろな可能性があると思います」(終わり)

 【注】35年のアジア・カップ招致には日本、韓国など4協会が正式に関心を示していたが、アジア・サッカー連盟が今月20日、2031年と35年の大会招致手続きを中止すると発表した。大会を偶数年に開催する案など、国際試合の日程の見直しをFIFAが検討している。

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