◆センバツ第10日 ▽準決勝 専大松戸2―3大阪桐蔭(29日・甲子園

 初の甲子園4強入りを果たした専大松戸(千葉)は、強豪・大阪桐蔭と激突。惜しくも勝利には届かず、春夏通じて初の決勝進出を逃した。

2度のビハインドを追いつく展開も、4回途中から2番手で登板した3年生のエース・門倉昂大が8回に勝ち越し点を献上した。

 負けはしたが、最後まで正々堂々と難敵にぶつかった。持丸修一監督(77)は今大会の経験を、勝負の夏につなげる決意を示した。

 「悔しいまま、終わりにしたくないですよね。子どもたちに希望を与えてやって、終わりにしたい。明るく希望を持ってやっている子どもらなんだから、その芽を潰しちゃったんでは申し訳ない。私だけではなくて、指導陣がみんな一緒になって、取り組んでいこうと思っています」

 試合後の囲み取材では、いつまで高校野球の監督を続けたいのかとの問いもあった。名将は答えた。

 「自分の体であったり、学校側の考えであったり、自分の決断であったり、そういうのが混ぜ合わさって辞める決断をしたいと思いますけど、パッと『俺、辞めた』というわけにはいかないんでね。でも子供らが、今言ったような気持ちを持っている限りは、今のところは見ていてあげたいですよね」

 “持丸監督のもとで野球を学びたい”と専大松戸の門を叩いてくる若き力は、まだまだいる。その熱意を、今後も真っ正面から受け止める覚悟を示した。

 77歳。

元気の源は何か?

 「グラウンドに立ちたいんですよ。この子どもらがあって、この元気とか、グラウンドに立っている勇気があるのかなという気がします。子どもたちの気力、楽しさにつられて、グラウンドへ行くのが楽しい時、ありますからね。楽しくなくなったら、もうそれをやめるべきですよね。何でもいいから1つのことに希望を持って、やったらいいんじゃないかと思います」

 4月17日には78歳の誕生日を迎える。威風堂々と指揮を執る姿は、同世代の希望でもある。年齢なんて関係ない。勝って喜び、負けて悔しさをかみ締め、さらに前を向く。大好きな選手たちと一丸となって、勝負の夏へ歩みを進める。(加藤 弘士)

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