◆米大リーグ ホワイトソックス5xー4ブルージェイズ=延長10回=(3日、米イリノイ州シカゴ=レートフィールド)

 ホワイトソックス・村上宗隆内野手(26)が3日(日本時間4日)、本拠地開幕戦となったブルージェイズ戦に「2番・一塁」で先発出場し、本拠初安打を放った。第1打席で相手先発シースの98・9マイル(約159・2キロ)直球を中前打。

打球速度107・5マイル(約173キロ)の鋭い当たりだった。9回2死二塁ではメジャー初の申告敬遠もあった。チームが延長10回に逆転サヨナラ勝ちし、歓喜の輪に飛び込んだ。

 延長10回。同点に追い付き、なおも2死二塁からピーターズの右前打でサヨナラの走者が頭から本塁に飛び込むと、村上はベンチを飛び出した。ヒーローを追いかけ、ナインが走る。本拠地が揺れる。今季初の延長戦となったホーム開幕戦は劇的なサヨナラ勝ち。歓喜の輪で村上は誰彼なく抱き合った。

 「体で(チームメートと)分かち合いました。言葉通じないんで(笑)」

 第1打席は本拠地のファンに名刺代わりとなる痛烈な中前打を披露した。相手先発シースの低めの直球は159・2キロ。

173キロではじき返し、安打にした球速では渡米後最速となった。

 「いいスイングができました。ある程度いろんな球に対応できるようにしてましたけど、甘い球を逆方向ですけど、しっかり打てて良かったです。結果としてヒットになったし、点数も入ったんでそこはすごく納得しています」とうなずき、ベナブル監督も「タフな投手から本当にいいスイングだった。ムーニー(村上)が良くやった」と褒めたたえた。

 9回2死二塁、一打サヨナラの場面では初の申告敬遠を経験。「あれはどう考えても、僕より右バッターの方が(右の)アンダースローの投手は間違いなく打ちづらいと思います。僕がどうとかじゃなく、野球のセオリーだと思います」と淡々と振り返ったが、指揮官は「あの場面、相手は彼(村上)で試合を終わらせたくなかった。彼に敬意を払ったと思いますね」と語った。

 試合前セレモニーの選手紹介ではひときわ大きな声援を浴びた。三塁側のブルージェイズ・岡本和真内野手(29)とアイコンタクトし「あいさつは大事なんで」。互いに拳で健闘をたたえ合った後は試合に没頭した。

昨年102敗、中地区最下位のチームがア・リーグ王者に真っ向勝負。重盗あり、スクイズあり。延長10回二死三塁では三塁からの送球が逸れ、一塁の村上が目いっぱいの開脚も最後に右足が離れた(記録は三失)。ビデオ判定となると、両手を広げて審判に猛アピールする場面も。「踏んでるって思ったんですけど、ちょっと踏んでなかったですね(笑)。でも、精いっぱいのプレーだったんで、しょうがないと思います」と全力プレーに納得顔。「チーム全員が勝てると思ってますし、勝ちへの執念はどの試合でも、もちろん強く持っている。そこは変わらず162試合戦うことはチームの中で決めていること。野球選手として当たり前のことなんで」と言葉に力を込めた。

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