◆春季高校野球静岡県大会予選▽上位決定戦 静岡3-0常葉大橘(4日・草薙球場)

 上位決定戦8試合が行われた。静岡が2年生4番・平野光星捕手の活躍で常葉大橘に3―0で快勝した。

4回に先制ソロ、守備でも2投手を好リードして完封勝利に貢献した。下級生ながら高校通算13本塁打を放った期待の大型スラッガーが、来秋のドラフト候補に名乗りを挙げた。藤枝東対駿河総合戦と静岡商対静清戦は雨のため継続試合となり、中止の2試合とともに5日行われる。

 将来性十分のスラッガーが、一振りで流れを引き寄せた。4回の先頭打者で静高の2年生4番・平野が先制の中越えソロだ。「外野の頭は越えるかなと思ったけど、入るとは思わなかった」。今季早くも4本目。高校通算13本目のアーチが決勝弾となった。

 自分を信じて打席に向かった。初回1死一、三塁の先制機は捕邪飛。「あそこも紙一重だった。感じ自体は悪くなかった」。

引きずることなく、2打席目で2球目の内角寄りの直球を確実に捉えた。

 先月28日の県代表決定戦の焼津中央戦では8回コールドで大勝する中、自身は4打数無安打で3三振を喫した。「4番を外されるかも」と危機感を抱いていた。この1週間はマシンで遅い球を打ちながら体の開く悪癖を修正。「期待に応えられて良かった」。守っては、2投手をリードして完封リレーを演出した。

 183センチ、90キロの大型捕手。強肩で捕球してから二塁への送球も1・8秒と素早い。50メートル走6秒3とスピードも兼ね備え、池田新之介監督(48)が「ロマンがある」と期待する逸材だ。「会話も出来て、投手の良さを引き出せる。大成する要素は持っている」と、捕手としての適性を認めている。

 高校卒業までに通算50号が目標。

「打撃はまだ波がある。悪い時に低めのボールに手を出してしまうので、そこを意識したい」。卒業後のプロ入りを目標に掲げる名門の2年生捕手が、攻守にチームを引っ張る。(塩沢 武士)

 ◆平野 光星(ひらの・こうせい)2009年7月31日、静岡市生まれ。16歳。小1年の時に静岡レッドソックススポーツ少年団で野球を始める。長田西中では島田ボーイズに所属。183センチ、90キロ、右投右打。家族は両親と妹。

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