◆米大リーグ ホワイトソックス―ブルージェイズ(4日、米イリノイ州シカゴ=レートフィールド)

 ホワイトソックスの村上宗隆内野手が6回、中堅バックスクリーンに強烈な4号逆転2ランを放ち、日米通算250本塁打を達成した。打球速度111・1マイル(約179キロ)、飛距離431フィート(約131メートル)は、ともに今季最速&最長。

26歳と61日での達成は、1966年8月18日の巨人・王貞治氏の26歳と90日を抜く日本人最年少記録となった。村上は3打数1安打3打点1得点で打率は2割5分。村上の初の勝利打点で、チームは昨年のア・リーグ王者を相手に今季初の連勝だ。

 完璧に捉えた。1点を追う6回無死二塁で迎えた3打席目。打球は一直線にバックスクリーンに吸い込まれた。今季4号逆転2ラン。村上は一塁を回りながら絶叫した。地元ファンの前で出た本拠地初アーチに、スタンドも大興奮となった。

 「バキー(バーガス)が塁に出てくれたので、何とか走者をかえそう、追い込まれたら進塁打というのも頭に入れながら、しっかりスイングを仕掛けようと思っていました。右左関係なく打てるのが自分の特徴。しっかりアジャストできた」

 前日も対戦したリトルの球筋をインプット。

カウント1―0からの2球目、内角へのシンカーを餌食にした。打球速度111・1マイル(約179キロ)、飛距離431フィート(約131メートル)と今季最速&最長の当たり。「風もありましたし、角度も24度くらい。(過去3本の本塁打の中でも)芯に当たったのは今日が一番近かった。どこに入るのも理想ですけど、センターに行ったのはすごく良かった」。感触も最高だった。

 ヤクルト時代に積み上げた246本塁打と合わせて日米通算250号。「節目の数字をクリアできたのはすごくうれしい」と、メジャー8試合目で達成した最初のマイルストーンを喜んだ。日米プロ通算9年目。26歳と61日での250号達成は、1966年8月18日に同記録を達成した巨人・王貞治の26歳と90日を29日更新する日本人最速記録。驚異のスピード達成だが、「速さは大事ですけど、今後どれだけ自分が打てるか、長く野球ができるかという方がすごく大事。自分が高卒でプロに入って試合に出て、結果を残せたところもある。

巡り合わせが史上最年少になっているとも思う。まだまだ僕の野球人生は続きますし、王さんはもっとたくさん打っていらっしゃるので、肩を並べたとか、抜いたとかは思わないですし、これからも1本1本積み重ねていければいい」と冷静だ。

 初回の先制犠飛も、伏線にあった。中継ぎ左腕フルーハティをオープナーに起用したブ軍に対し、ホ軍は上位3人に右打ちを並べ、6試合ぶりに4番に入った。1死二、三塁で第1打席を迎えると、フルカウントから内角へのスイーパーをすくい上げ、293フィート(約89メートル)運び、飛距離十分の中犠飛にした。

 「ホームランも良かったけど、自分の中ではあの打席。追い込まれたけど、犠牲フライが打てた。もっと精度を高めながら、あれをしっかり芯で捉えて、ヒット、タイムリー、ホームランというふうにしていきたい」。ゲームの中での微調整が、結果につながった。

 この日の“初モノ”は、初犠飛、初のピッチクロック違反(第2打席初球)、初失策(4回)。一番うれしいのは、過去3発とは違って、初めてホームランがチームの勝利につながったことだろう。最後の打者・ルークスの一ゴロを処理し、ベースカバーを制して自らベースを踏むと、笑顔でチームメートと今季初の連勝を喜び合った。

編集部おすすめ