◆関西六大学野球春季リーグ戦 ▽第1節2回戦 京産大7―0神院大(5日・大阪市南港中央)

 大学球界も「KSD」だ! 京産大が連勝で勝ち点1とした。公式戦初先発の井黒晃佑(2年)が2安打、無四球完封の28人斬り。

投手歴わずか2年半の最速152キロ右腕が、大学での初完投をシャットアウトで飾り、秋春連覇に向けて好発進した。大商大は中山優月内野手(3年)の投打二刀流の活躍などで、1勝1敗とした。

 公式戦初先発であることが信じられない。涼しい顔で9回を投げきった京産大・井黒は「ずっと直球で押せた。変化球でタイミングをずらし、直球で決める理想の投球ができました」と、ひと冬の成長を実感した。投手歴2年半の2年生が101球で2安打、8奪三振の完封。打者28人で外野への打球は3本という圧巻の内容で、練習試合を含めた大学での初完投を飾った。

 1年春秋は1イニングずつの登板。昨秋の優勝の原動力だった投手陣が卒業し、炭山和輝監督(39)が連覇に向けて「まずは投手。期待している一人」と送り出した“新戦力”が衝撃的な投球だ。最速152キロを誇るが、北陸高2年秋までは遊撃手。「急に背が伸びたので」と転向した。

170センチ台半ばだった2年春から半年で7、8センチの成長。内野手としては大柄すぎるという理由もあっての選択が、劇的な変身を呼んだ。

 高校でエースになることはなく、3年夏の甲子園は背番号10。球速も130キロ台だったが、経験とともに順調に成長した。この冬はドジャース・山本が励むBCエクササイズに挑戦。出力よりも体の重心やバランスを意識したトレーニングに励んだ。昨秋は「力み」が課題だったが「球速は同じでも力感が違う。楽に投げているようで球が強い」と、さらに進化した。

 元々、プロ注目の4年生・野原元気が導入した練習法。常に質問攻めにしている先輩と行動をともにし、成果を得た。その野原を「超える投手に」と宣言し、目標はプロ入り。卒業生である「たくろう」の赤木が、昨年末のM―1グランプリで「KSD」と表現したことが話題の京産大は野球部も好調だ。

(安藤 理)

 ◆井黒 晃佑(いぐろ・こうすけ)2006年9月28日、福井・坂井市生まれ。19歳。雄島小2年で野球を始め、軟式の雄島マリンキッズに入団。三国中では三国ボーイズに所属。2年まで捕手、3年時は遊撃手。北陸高では1年秋からベンチ入りし、2年秋は背番号6。3年夏の甲子園は背番号10。先発した初戦で関東第一に敗退。京産大では1年春からベンチ入り。憧れの投手は中日・高橋宏。186センチ、81キロ。右投右打。

◇主な京産大OB

笑福亭鶴瓶(落語家)

清水国明(タレント・あのねのね)

原田伸郎(同)

ハイヒール・リンゴ(お笑い芸人)

たくろう・赤木裕(お笑い芸人)

北野誠(お笑い芸人)

石田靖(お笑い芸人)

甲本雅裕(俳優)

堀内孝雄(歌手)

三木道三(レゲエミュージシャン)

平野佳寿プロ野球・オリックス)

北山亘基(プロ野球・日本ハム)

大畑大介(元ラグビー日本代表)

田中史朗(元ラグビー日本代表)

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