◆第86回桜花賞・G1(4月12日、阪神競馬場・芝1600メートル)

 桜花賞へのVロードを、真っすぐに突き進んでいる。昨年の2歳女王スターアニス(牝3歳、栗東・高野友和厩舎、父ドレフォン)。

阪神JF以来4か月ぶりの実戦だが、近年では21年ソダシ、23年リバティアイランドがこの臨戦過程で連勝。もはや“黄金ローテ”と言える。高野調教師も「フレッシュさじゃないでしょうか。疲れはないです」とメリットを語る。

 阪神JFの直後は当然疲労があり、入念に回復させた。高野師は「牧場の皆さんがすごくいい仕事をしてくれて、いい状態で栗東に移動してきました」と、理想的なバトンタッチを強調。「我々もコンディション重視でやっていけます」と、ダメージのない状態から仕上げを始められたのも大きい。

 デビュー前から光るものがあったドレフォン産駒。指揮官は「期待通りに走ってくれた。G1を勝ってくれた」と目を細めるが、そこから進化も遂げた。「パワーアップしている感じがします」と評するように、筋肉量が増加。「アスリートの部類ですね。

脂肪がつかない。大事な筋肉がしっかりついています」。うら若き乙女とは思えないたくましさが強さの秘訣(けつ)だ。

 好調ゆえに前進気勢が強くなりすぎることも考えられるが、もちろん普段から対策済み。1週前追い切りもオーバーワークを避ける内容だった。トレーナーは「受けて立つというよりは、スターアニス自身が力を発揮できるように、淡々と馬と向き合って調整していきます」と泰然自若。桜の冠に向けて、死角はない。(水納 愛美)

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