◆第86回桜花賞・G1(4月12日、阪神競馬場・芝1600メートル)

 前走の感触を信じて桜の栄冠をつかみにいく。サンアントワーヌ(牝3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父ドレフォン)は、前走の報知杯フィリーズレビューで外、外を通りながら脚を伸ばして2着。

狭いスペースをこじ開けたギリーズボールに内をすくわれたが、桜花賞の優先出走権を獲得し、牝馬1冠目への道を切り開いた。前走からコンビを組む荻野極騎手は「折り合いをつけて、しまいに脚を使いたいと思っていました。後方で折り合って、迫る脚は使っていましたし、桜花賞に向けていい走りができました」。大一番へ手応えをつかむ初騎乗となった。

 1400メートルで3戦2勝2着1回に対して、G1初参戦となる今回の1600メートルは2戦して4着が最高。成績だけを見ると、1ハロンの距離延長はマイナスになりそうだが、鞍上は「マイルの方がむしろいいかもと思いました」。これまでの結果とは違ったイメージを抱き、期待をふくらませる。

 陣営は前走同様に栗東滞在を選択。先月31日に美浦へ帰厩すると翌日には栗東へ出発した。7日は坂路で調整。2度目の滞在でカイバをしっかりと食べて、体重も増えている。「まだ緩いところもあると感じましたが、十分に力を見せてくれましたし、大きく変わらなくても楽しみ。

チャンスはあると思います」と荻野極騎手は気合十分。22年スプリンターズS(ジャンダルム)以来となるビッグタイトルをこの相棒と決める。(浅子 祐貴)

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