ノルディックスキー・ジャンプ女子で2月のミラノ・コルティナ五輪混合団体で銅メダルを手にした高梨沙羅(クラレ)が7日、都内でスポーツ報知の単独取材に応じた。今回は中編。

4度目の五輪が終わり、今後に向けた思いを語った。

 ―次の五輪は「遠くて想像できない」と話をしていた。今までは4年スパンでジャンプをつくってきたが、これからは1年、1年つくっていくのか。

 「今すぐに4年を見据えるというのは、やっぱり今までとはちょっと違っている。今までの感じで言うと4年をスパンにこう組み立てていきたいっていう気持ちに切り替わると思うんですけど、今はちょっとそこは考えられてはいない。今年は世界選手権(27年3月)もあるので、まずはそこへ向けて頑張っていきたいなと思います。今季の反省を生かして、出た課題をしっかり克服するっていうところに重視したいなと思います」

 ―4度目の五輪を終えて、改めて五輪はどんな場所なのか。

 「会場が一体となって一緒に会場を作っていくっていう雰囲気が一番よくわかる試合かなとも思っています。スキージャンプをあまり知らない人でも深夜まで応援してくださったり、早朝まで見てくださったりしている中で、スキージャンプっていう世界をもっと多くの人に興味を持ってもらうというところにおいては、オリンピックが一番だなとも実感しました。だからこそ、今まで女子ジャンプを引っ張ってきてくださった先輩であったりとか、支えてくれているチームの皆さん、応援してくださってる皆さんに、返せる場所っていうとオリンピックかなと思う。メダルを持って帰りたい、結果を出したいという気持ちがより強くなる試合。だからこそ、やっぱりその4年をスパンに考えてしまうのかなとも思います」

 ―理想のアスリート像は。

 「小さい頃から変わらないが、(第一人者の)山田いずみさんはやっぱり憧れの選手です。女子のスキージャンプを何もないところからこの社会を築き上げてまとめてくださった人。この世界から離れてしまってもその気持ちは変わらない。そう考えるとやっぱり成績っていうところだけじゃないような気がします。もちろんスポーツ選手である以上、成績が一番大事で、そこで成果を出すからこそ、発言とか行動にこう影響力がついてくるなとも感じている。なので、どちらもできる人がやっぱり憧れですね」

 ―ある程度、自分の目指すジャンプができつつあるのか。

「『惜しいところまでは来ているんだけどね』っていう話をよくスタッフやコーチに言われます。そこは自分のもう一つ殻を破れないところなのかなとも思ってはいる。そこはしっかり破れるように、何が足りないのか、まずそのテクニック的に形はできていてもそれが自分のものになっていないような感覚はある。そこを自分のものにするっていうのを意識的にやっていきたいシーズンではあります」

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