歌舞伎俳優の中村獅童(53)が、次男の中村夏幹(5)と歌舞伎座「六月大歌舞伎」(6月3~25日)で新作歌舞伎「子連れ狼」に出演することが8日、分かった。獅童は映画監督の井上昌典氏と共に同劇場では初となる演出を手掛ける。

 伝説の傑作時代劇を初歌舞伎化。獅童が叔父・萬屋錦之介さん(97年死去、享年64)の当たり役である主人公・拝一刀(おがみ・いっとう)、夏幹が息子の大五郎を演じ、復讐(ふくしゅう)の旅を描く。獅童は「この度、長年演じたかった『子連れ狼』を上演いたします。本日この発表ができたこと、とてもうれしく思います」と声を弾ませた。

 萬屋錦之介さんが主演した1973~76年のテレビドラマは社会現象を起こし、歌舞伎座で行われた「萬屋錦之介特別公演」で舞台化された。それを踏まえて「私も幼い頃から大好きな作品で、今回は6月の歌舞伎座という、私たち萬屋にとっても大変思い入れのある月に、夏幹と一緒に拝一刀・大五郎として歌舞伎座の舞台に立てることを楽しみにしています」と意欲的。夏幹も「6月がたのしみです。一生懸命がんばります!」と意気込んでいる。

 ◆「子連れ狼」 小池一夫原作・小島剛夕作画。柳生一族により妻を失った元公儀介錯人・拝一刀と息子の大五郎との流浪の旅を描く。1972年から若山富三郎さん主演で映画が6作品製作され、73年から日本テレビ系で放送された萬屋錦之介さん主演のドラマが大ヒット。大五郎の個性的な髪形や父を「ちゃん!」と呼ぶシーン、「♪しとしとぴっちゃん~」で始まる橋幸夫さんが歌う主題歌などが話題となった。

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