櫻坂46が12日、東京・MUFGスタジアム(国立競技場)で「5th YEAR ANNIVERSARY LIVE」を開催した。女性アイドルグループとしては史上3組目で、2019年の建て替え以降では矢沢永吉、Ado、Snow Man、ONE OK ROCKに続き4組目となる同所でのステージ。

全24曲をパフォーマンスし、デビュー5周年の節目を盛大に飾った。

 7万人が集まったこの日の景色を5年前は誰も想像できなかっただろう。

 「欅坂46」として活動していた2019年頃から中心メンバーの卒業や脱退が相次ぎ、グループ活動は停滞。ファンからは厳しい声も届き、藤吉は「時間が止まっている感覚があった。私は解散してしまうんじゃないかと思ってた」と危機を感じていたという。

 暗いイメージを払拭(ふっしょく)するため、スタッフは20年に改名を決意した。ただ、当時はコロナ禍。「家からリモートで改名することを聞いたんです。実感がなくて、『改名…?』みたいな」と、ぼんやりした中でのスタートだった。

 世間に浸透していたグループ名を変える大きな決断は前向きに捉えていたといい「グループが残ることに安心しました」と回想。田村保乃も「グループがなくなってしまうことも考えていたので、未来を託してくれたことがすごくうれしかった。私たちは2期生なので、グループをゼロをから作ることはどうしても経験できないと思っていたけど、デビューを経験させてもらうのはすごくありがたかったです」と明かす。

 デビューから3年ほどは思うようにファンが集まらず、藤吉は「何をしたら良いのかな」と迷いもあったというが、ひたすら目の前のライブに全力投球。昨年にはドーム公演を5日間開催できるまでに成長した。

 桜は冬の寒さにしっかり触れることで芽が眠りから覚め、春に美しい花を咲かせる。偶然にも同じように“冬の時代”を耐えしのぎながらパフォーマンスを磨き続けたことで、櫻坂46は大舞台にふさわしいグループへ進化を遂げた。

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