◆第86回皐月賞・G1(4月19日、中山競馬場・芝2000メートル)

 今年の皐月賞は有力馬がひしめいてはいるが、頭一つ抜けた存在は見当たらず、混戦模様と見ていいだろう。近年は共同通信杯をステップにした組が成績を残している“王道路線”となっており、ホープフルSからの直行組の活躍も目立つが、トライアルから挑む馬も侮ってはいけない。

昨年の覇者ミュージアムマイルが、前走の報知杯弥生賞ディープインパクト記念(4着)から栄冠をつかんだように、本番と同じコースを経験しているアドバンテージは無視できない。

 そこで注目しているのは、報知杯弥生賞ディープインパクト記念2着からG1初挑戦となるライヒスアドラー(牡3歳、美浦・上原佑紀厩舎、父シスキン)だ。前走はスタート直後に挟まれる不利を受けながら、中団5番手の位置を取り、最後はゴール前まで先頭争いを繰り広げた走りは地力を示すのに十分だった。

 昨年9月の新馬戦も中山コース(芝1800メートル)で、ドスローの展開からヨーイドンの切れ味勝負で上がり最速33秒1の切れ味を発揮したのは出色の内容だった。コース適性の高さはもちろんのこと、前哨戦を叩いた上積みを加味すれば、大駆けがあってもいいだろう。

(坂本 達洋)

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