◆第62回函館記念・G3(6月28日、函館競馬場・芝2000メートル)

 今週から本格的に夏競馬が開幕する。サマー2000シリーズ第1戦の函館記念(28日、函館)で小林美駒騎手(21)=美浦・鈴木伸厩舎=が、ファウストラーゼンとの初コンビで臨む。

先週21日に今年20勝目を挙げるなど、成長著しい4年目の若手女性ジョッキーが活躍の要因、4度目の重賞への挑戦の意気込みなどをたっぷり語った。

 デビュー4年目の小林美が、函館の地で日々腕を磨いている。今年、春の福島競馬で7勝を挙げ、開催リーディングを初めて獲得するなど成長が著しい。21日の函館3R(コウユーネロガ)で勝ち、今年の20勝目。関東リーディングで10位、キャリアハイの37勝(25年)を上回るペースで勝ち星を積み重ねている。活躍の要因について自身で分析した。

 「スタートの良さという自分のイメージが定着してきて、それに合う馬に乗せてもらえる機会が多くなりました。福島や函館のような小回りで平坦なコースでは(3キロの)減量も利きやすいです。また、4年目を迎えて周りのジョッキーの癖や特徴も少しずつ捉えられるようになり、余裕が出てきたと思います」

 5月には1年早くデビューした今村がジュウリョクピエロでオークスを制覇。日本人女性騎手として初のG1制覇を成し遂げた。今村に限らず、同年代のジョッキーに対しても強い対抗心を持つ。

 「女性騎手としてよりも、一先輩ジョッキーとしてすごいことをしたなと思いました。

今できることにひたすら向き合って、私も少しずつその舞台に立てるように頑張っていきたいです。負けたくない一心です。北海道シリーズは減量騎手もたくさんいるので、そこでも負けないように、しっかり成績を残したいです」

 函館記念では25年報知杯弥生賞ディープインパクト記念を勝ったファウストラーゼンの依頼を受けた。重賞は4度目の騎乗(※)だが、重賞ウィナーで臨むのは初めて。オファーを受けた際の心境を聞いた。

 「選ばれた人しか騎乗できない貴重な機会なので、感謝の気持ちでいっぱいです。(ファウストラーゼンの馬主)宮崎オーナーには(これまで2勝を挙げるなど)お世話になっています。私が合うと思って須貝先生やオーナーも選んでくれたと思うので、どういう競馬をすればいいか、考えて臨みたいです」

 21日に初めてまたがり、函館・Wコースで5ハロン69秒3―13秒0を馬なりで計測。最終追い切りにも騎乗予定だ。初タイトル獲得に向け、闘志を燃やす。

 「重賞は勝ちたいです。重賞に限らず、どんなレースも平常心でやることをやれば、プレッシャーにも打ち勝てるので、努力や準備が大切だと思います。

滅多にない機会なので、恥のない騎乗をして、勝てるように頑張りたいです」

 強い向上心を持つ21歳が、北の大地で研さんを積み、さらなる飛躍を遂げる。

(三戸 達也)

 (※)これまで小林美は重賞で3回騎乗。23年新潟記念はイーサンパンサーで13着、26年の愛知杯はモリノドリームで15着、26年の新潟大賞典はグランドカリナンで9着。

 ◆小林 美駒(こばやし・みく)2005年3月19日、新潟県生まれ。21歳。美浦・鈴木伸尋厩舎の所属。初騎乗は23年3月4日の中山2Rワクワクタロー(11着)。初勝利は23年4月9日の福島5Rアシャカタカ。JRA通算1217戦86勝(22日現在)。11日のプロ野球・楽天―巨人戦(楽天モバイル最強パーク宮城)で、始球式を務めた。

編集部おすすめ