◆全国高校野球選手権 大阪大会▽開会式(4日・京セラドーム大阪)

 近畿は大阪、兵庫、京都で開幕した。大阪は京セラドーム大阪で開会式が行われ、センバツを制した大阪桐蔭の主将・黒川虎雅(たいが)二塁手(3年)が春夏連覇へ意気込んだ。

春の立役者だった川本晴大投手(2年)がコンディション不良により、直前に離脱。甲子園での復帰を目指していることを明かした主将は、全員野球で頂点に立つことを誓った。

 王者に動揺はなかった。開会式を終えた大阪桐蔭の黒川主将は、きっぱりと言い切った。「川本頼みではないので」。前日の3日に衝撃の登録選手変更。センバツで大活躍した川本がメンバーから外れたが「いないなら、川本抜きで勝つしかない。春夏連覇に挑戦できるのは一校。プレッシャーはあるけど、はね返す力がないと『春夏連覇』とは言えないです」と強い決意をにじませた。

 最速152キロの2年生左腕は春の聖地で躍動。決勝・智弁学園戦では15奪三振の完投を飾るなど、4勝を挙げて全国に名を売った。6月中旬まで順調に過ごしていたが、大会直前に無念のコンディション不良を発症。

ただ、重傷ではなく、甲子園での登板を目指していることが判明した。黒川も「川本は甲子園に向け、しっかり調整してくれる。大阪を勝ち切って、もう一度メンバー発表ができるように」と約束。「3年生の投手の腕の見せどころ」と仲間を鼓舞してみせた。

 最上級生もタレントがそろう。最速153キロのエース右腕・吉岡貫介は健在。150キロ左腕の小川蒼介に加え、右のサイドから140キロ台後半を計測する石原慶人も春に経験を積んだ。黒川は「このチームは『バッターで勝つ』と秋から言ってきた」とも宣言。全国屈指の総合力を見せるだけだ。

 「川本はこの大会が最後ではない。まだ高校野球も、その先もある。まずは治すこと」と、後輩を思いやった主将。

「川本自身も、この期間にどう成長できるか」とスケールアップする姿にも期待した。「1ランク、2ランク成長して帰ってこい」と、直接激励して迎える夏。中京大中京(愛知)に並ぶ史上最多11度目の甲子園優勝も目指し、決して隙は見せない。(安藤 理)

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