◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・増田陸―同級2位・比嘉大吾 ▽WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦12回戦 同級3位・寺地拳四朗―同級4位イスラエル・ゴンサレス ▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・岩田翔吉―同級1位・エリック・バディージョ(7月20日、東京・両国国技館)

 WBC世界ライトフライ級王者の岩田翔吉(30)=帝拳=が10日、東京・新宿区の所属ジムで練習を公開。同級1位エリック・バディージョ(30)=メキシコ=との初防衛戦へ「絶好調」と万全の仕上がりを強調し、「常にKOは狙っているが、厳しい試合になることも想定してずっとトレーニングしている。

勝ち切る試合にしたい」と必勝を誓った。

 公開練習では初めて、スパーリングを披露した。「記者さんたちが喜んでくれるという話を聞いたので、だったらスパーリングをやりたいなと。調子も良かったです」。4月にIBFミニマム級王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)に挑戦(7回TKO負け)したグスタボ・ペレス(28)=メキシコ、16勝5KO2敗1NC=を相手に2ラウンド、激しく打ち合い、力強い右ボディーストレートや接近戦での左アッパーなど多彩な攻撃を見せた。

 今年3月のWBC同級タイトルマッチで王者ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)に8回TKO勝ち。約1年ぶりの世界王座返り咲きを果たした。24年10月にWBO同級王者となったが、25年3月の初防衛戦でレネ・サンティアゴ(34)=プエルトリコ=に判定負けし王座陥落。「自分の中でフレッシュマート戦に勝ってから、そのまま初防衛戦に向けて動き続けていた。世界王者に返り咲いて、前編と後編じゃないが、これをクリアしてこそ真のチャンピオンだなと思っている。気合が入っている」。WBO王者時代は越えられなかった初防衛の壁をぶち壊す決意を述べた。

 19戦全勝の最強挑戦者・バディージョは、身長165センチの技巧派サウスポーだ。岩田は「(自身が)技巧派が苦手なんじゃないか、という声を聞いた。そういう声を覆すべく、トレーニングを積み重ねてきた」と語り、「(打ち合いは)自分もすごく得意なこと。それがやりたくてボクシングをやっている部分がある。そういう展開になれば望むところだという気持ちはある。ただ、それ以外のところも強化してきた。どちらでも対応できる」と自信をみなぎらせた。コンビを組む田中繊大トレーナーも「相手の出方によるが、足を使っても、前に出てきても対処できるように練習してきた」と話した。

 12ラウンド戦い切る体力にも磨きをかけた。岩田は「(6月の)成田合宿で、今まではトレーニングメニューについていくのがやっとだったが、今回は定められたタイムを全部クリアできた。12ラウンドのスパーリングもやり、繊大さん(田中繊大トレーナー)のミット打ちなど日頃のトレーニングも息を上げてやっている。ベースの体力が上がっている実感はある」と進化を口にした。

 初防衛を果たした先には、さらなる飛躍へと視界が開ける。「自分の中で2人、戦いたい相手がいる。今回しっかり勝ち切ってから、それは発言したい。また別の階級のチャンピオンだったり」。WBA&WBO同級王者のサンティアゴへのリベンジを懸けた3団体王座統一戦だけでなく、「それは勝ったら発言したいと思います」と具体名こそ伏せたが、2階級制覇挑戦も示唆。まずは鬼門の初防衛戦を突破し、新たな挑戦への扉を開く。

 戦績は岩田が16勝(13KO)2敗、バディージョは19戦全勝(8KO)。

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