ノルディックスキー複合で、五輪3大会連続メダルの渡部暁斗氏(38)が22日、SNSで自身のワールドカップ最多出場 試合数がギネス世界記録に認定されたことを報告した。

 インスタグラムに認定証を手にしたショットを載せ「このたび、ワールドカップ最多出場 303試合 がギネス世界記録として認定されました」と伝えた。

 しかし7日に国際オリンピック委員会(IOC)が2030年フランス・アルプス地域で開催される冬季五輪の実施競技から複合が除外したばかりとあって「この記録を残すことができたことを、改めて嬉しく思います」と感謝しつつも「一方で、ノルディック複合がオリンピック競技から除外されたことは、今でもとても残念です」と複雑な思いを記した。

 それでも「303試合という記録は、自分にとってゴールではなく、新しいスタートです。この20年間で得た経験を、これからは一人でも多くの方の挑戦や健康づくりに役立て、社会へ還元していきたいと思います」と新たな決意をつづった。 

【報告全文】

のたび、ワールドカップ最多出場 303試合 がギネス世界記録として認定されました。

この記録を残すことができたことを、改めて嬉しく思います。

一方で、ノルディック複合がオリンピック競技から除外されたことは、今でもとても残念です。

約20シーズン、303試合のワールドカップを戦う中で、トレーニング、身体、雪、コース、道具など、この競技に関わるあらゆることを学び、考え続けてきました。その積み重ねが、今の自分の財産です。

この記録は決して一人で築いたものではありません。競技の歴史をつないできた先人の皆さん、そして現役時代に支えてくださった多くの方々のおかげで、この舞台に立ち続けることができました。心から感謝しています。

大きな怪我(けが)や故障で長期離脱することなく、約20シーズンにわたり世界のトップレベルで戦い続けられたこと。

そして、その中で積み重ねてきた経験は、トップアスリートだけでなく、健康づくりや生涯スポーツを楽しみたい老若男女すべての方々にも還元できるものだと考えています。

現在取り組み始めた「WATABE AKITO ENDURANCE LAB」は、その経験を形にしていくための挑戦です。ランニングや自転車レースなどに挑戦していくプロセスの発信を通して、競技力向上だけではなく、怪我なく長くスポーツを続けることや、自分の身体を理解し、年齢を重ねても健康で動き続けられるための知識や考え方を、多くの方に届けていきたいと思っています。

303試合という記録は、自分にとってゴールではなく、新しいスタートです。この20年間で得た経験を、これからは一人でも多くの方の挑戦や健康づくりに役立て、社会へ還元していきたいと思います。

改めて、この記録に関わってくださったすべての皆さま、本当にありがとうございました。

 ◆渡部 暁斗(わたべ・あきと) 1988年5月26日、長野・白馬村生まれ。38歳。小4でジャンプを始め、複合は中学から。ノルディックスキー複合のエースとして冬季五輪に6大会連続出場し、個人で銀2個(14年ソチ大会ノーマルヒル、18年平昌大会ノーマルヒル)と銅1個(22年北京大会ラージヒル)、団体でも銅1個(22年北京大会)。173センチ、61キロ。

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