◆第108回全国高校野球広島大会▽準々決勝 広陵5―3崇徳(22日・電光石火きんさいスタジアム三次)

 広陵が、今春センバツ出場の崇徳との大一番を制し、4年連続27度目の夏の甲子園にまた前進した。

 2回にバッテリーミスと適時三塁打で3点を先制されたが、3回と7回に1点ずつを返し、1点差に詰め寄った。

9回も2死と追い詰められたが、一、三塁から曽根丈一郎主将(3年)が左中間を破る逆転の三塁打を放つと、熊高誠也(3年)も右越え二塁打を放ち、一気に2点を勝ち越した。昨夏の決勝でも崇徳に9回に追いついて延長タイブレークで勝利。リベンジに燃えるライバルを土俵際でうっちゃった。

 昨年1月に起きた部内暴力問題をきっかけに、昨夏の甲子園大会は1回戦勝利後に出場辞退。中井哲之前監督が8月に監督を退任し、今年6月には同校の理事と参与職も退いた。昨秋から指揮を執る松本健吾監督の下、再出発を切っている。

 4連覇を成し遂げれば、1962~65年以来、同校史上2度目。苦難を乗り越えて、念願の聖地を目指す。

 ◆昨夏の広島大会決勝VTR 広陵は7回に先取点を奪われたが、1点を9回に堀田昂佑が崇徳・徳丸から適時二塁打を放って、同点に追いついた。延長10回に1点を勝ち越し、その裏に堀田が反撃を断って5安打1失点で完投。2―1で勝利した。

◇広陵の騒動の経過

 ▼2025年7月下旬 1月に部内で暴力があったとするSNSへの投稿が拡散。

 ▼同8月5日 日本高野連は、審議を行った上で3月に厳重注意措置としたと発表。野球部は開会式に参加。

 ▼同6日 学校はホームページに経緯と対応について掲載し、1月22日に「部員間での暴力を伴う不適切な行動」があったと認めた。内容は、2年生部員(当時)4人による1年生部員(当時)1人への胸や頬をたたくなどの暴力行為。2月中に広島県高野連を通じて日本高野連に報告し、当該部員が一定期間は公式戦に出場できなかったこと、被害生徒は転校したことなどを公表。

 ▼同7日 日本高野連が同校を出場させる判断に変更はないと発表。1回戦に出場し、旭川志峯(北北海道)に3―1で勝利した。また、別の事案がSNS上で拡散されたが、試合後に学校側は確認できなかったと説明。第三者委員会を設置して調査中とした。

 ▼同9日 学校は理事会を開催し、全会一致で今大会出場辞退を決定。

 ▼同10日 堀正和校長が大会本部に辞退を申し入れ、了承された。

 ▼同16日 同校の公式サイトでSNS上で事実と異なる内容、臆測に基づく投稿や生徒への誹謗(ひぼう)中傷が見られるとして「決して容認できない」と声明を発表。

 ▼同21日 中井哲之監督、中井惇一部長の退任と松本健吾新監督の就任を発表。秋季大会には出場することが決定。

 ▼同27日 同校が新たな第三者委員会を設置。

 ▼同10月25日 秋季中国大会の1回戦で高川学園(山口)に負けてセンバツ出場が絶望的に。

 ▼26年6月1日 第三者委員会が報告書を公表し、生徒同士や当時の指導者と生徒との間で、暴力や威圧的な言動が許容される空気があった可能性が高いと指摘。

 ▼同11日 中井前監督が学校理事と参与職を辞任したことを発表。

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