◆プロボクシング ▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦12回戦 石井武志―ウィルフレド・メンデス▽WBA世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王座決定戦12回戦 吉良大弥―カルロス・カニサレス(9月2日、横浜BUNTAI)

 プロボクシングの大橋ジムは28日、ダブル世界戦を9月2日、横浜市の横浜BUNTAIで開催すると発表した。

 メインのWBA世界ライトフライ級王座決定戦では、同級1位・吉良大弥(23)=志成=が同級2位カルロス・カニサレス(33)=ベネズエラ=と対戦。

セミファイナルでは、WBA世界ミニマム級2位・石井武志(26)=大橋=が同級3位ウィルフレド・メンデス(29)=プエルトリコ=とWBA世界ミニマム級王座決定戦を行う。

 吉良とともに世界初挑戦が決まった石井は「2022年にデビューして、4回戦から始まったが、この日のためだけにやってきました。9月2日、必ず世界チャンピオンになります」と、松本流星(帝拳)が返上して空位となった王座獲得に意欲を示した。

 対戦相手のメンデスは、元WBO世界同級王者。日本人選手とは2選手と対戦。21年12月、谷口将隆(ワタナベ)に11回TKO負けし、23年4月には重岡優大(ワタナベ、引退)とWBC世界同級王座決定戦を戦い7回KO負けを喫した。「メンデス選手はボクシングが非常にうまくて、ポイントゲームのうまい選手だなと思う。谷口選手、重岡優選手が倒しているので、自分も倒したいなと思う」とKOでベルト奪取を誓った。

 元キックボクサーの石井は、福岡・うきは市出身。地元の道場で空手5年、キックボクシングは3年間、励んだ。キックではプロ4勝3KOの戦績を誇る。「K―1に出たかった」ものの、階級が合わずに断念したという石井は「ボクシングをやるために上京しました」という。

元K―1王者で元WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・武居由樹(大橋)が所属していたパワー・オブ・ドリームとのつながりで紹介してもらった大橋ジムの門をたたいた。

 22年5月、福田隆斗(三迫)に2回TKO勝ちしてデビューを飾ると、そのままの勢いで東日本、全日本新人王に。だが、23年9月、ノンタイトル戦でリト・ダンテ(フィリピン)に判定負け。プロ初の屈辱を喫した。左眼窩(か)底骨折という悪夢も経験した。「手術も受けて、ボクシングはもうやめようとも思った」そうで、ボクシングができないくらい太ってしまおうとも思ったという。だが、武居の何げない言葉に刺激をもらい、チームの励ましなどもあって復帰。一時は60キロ近くまで太った体もしっかり絞り再起へ。24年9月に東洋太平洋王者となり、2度の防衛に成功して世界挑戦切符を手にした。心に刺さる言葉を何度もかけてもらった武居からは「お前、すごいよ」と言ってもらえたという。

 大橋秀行会長は「自分がいたヨネクラジムは世界チャンピオンが5人。大橋ジムから5人の世界王者が出て、6人を出すことがモチベーションになっている。

石井は知らない選手だったけど、パンチは強いし、ずっと頑張ってきて新人王にもなった。この階級は全部倒さないと注目されない。期待どおりに成長しているし、なんとかチャンスをと思っていた」と期待を持って送り出す。石井は「前回の試合がちょうど1年前の9月で、そこから1年かけてフィジカルも技術もつけてきた。あとはスパーリングでそれをすりあわせていけば、(ベルトは)取れると思う。正直、福岡から出てくる時に、この位置に自分がいることは想像できなくて、正直夢の中です。(世界戦は)ラウンド数とか考えていないけど、相手の心を折ってギブアップさせたい」と川嶋勝重、トレーナーとして指導を受けている八重樫東、井上尚弥、井上拓真、そして尊敬する武居に続く大橋ジムから6人目の男子世界王者になるべく言葉に力を込めた。

 戦績は石井が11勝(8KO)1敗、メンデスが20勝(6KO)3敗2分け。

 試合はLeminoでライブ配信される。

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