俳優の田中圭が主演する舞台「母さん、ラブソングです」(作・演出=鈴木おさむ)が31日、東京・池袋の東京芸術劇場で開幕した。

 田中と鈴木氏は2011年の舞台「芸人交換日記」以来、演劇やドラマなどでたびたび作品をともにする間柄で、舞台でのタッグは今作で5年ぶり4度目。

田中が演劇作品に出演するのは約1年ぶりとなる。ゲネプロの開演前には鈴木氏があいさつに立ち「田中圭くんは約1年ぶりの芝居。せりふを覚えて演技するのが1年ぶりということで、袖でとてつもなく緊張していると思います」と紹介。「僕と圭くんは戦友。たまたま1年ぶりの作品となってしまいましたが納得いく作品になったと思います」と語った。

 鈴木氏が書き下ろした同作で田中は、酒の席でトラブルを起こし謹慎中の落ちぶれたミュージシャン役。弟役の矢崎広との約1時間45分の2人芝居で、膨大なせりふ量に挑み、劇中では歌唱も披露した。カーテンコールでは田中もあいさつに立ち「矢崎くんと2人で、逃げ場がないので信頼し合って思いっきりやるだけです」と語った。

 鈴木氏から改めて「どうでした? 1年ぶりのお芝居は」と水を向けられた田中は「意識してなかったけど、緊張しました。口も渇いてるし(矢崎は)せりふ飛ばすし…」と苦笑。矢崎は「言わなきゃばれなかったのに!」と“抗議”しつつ「激しい稽古の成果を見せたい」と意気込んだ。

 舞台は母の思い出を語りながら、兄弟の本音が引き出されていくストーリーだが、鈴木氏は「『僕だってヒーローになりたかった』という作品を圭くんのお母さんも見に来てくれて、その翌年後ぐらいにお母さんが亡くなったって僕にLINEをくれた。

その時からお母さんと向き合う話を作りたいと思っていた」と作品の着想の経緯を告白。「主役は2人なんですけど、僕の中では主役はお母さんだと思います」と語っていた。

 シンガー・ソングライターの平井大が劇中の楽曲を提供。公演は8月16日まで同所で行われ、宮城、愛知、長野、大阪を巡演する。

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