「無料のChatGPTだけで、3か月で20キロ痩せた」
そんな夢のような話を実現させたのは、お笑い芸人・コーヒールンバの平岡佐智男さんだ。

8年前にバターコーヒーで大幅ダイエットに成功したが、ジワジワとリバウンドしていき、気づいたら89.9キロという最高記録を更新していた。


「このままではマズイ」と頼ったのは、無料のChatGPT。その結果、スタートから26日で10キロ減を達成し、3か月目にして-20kgのダイエットに成功している(8月2日時点)。

彼はなぜ、ダイエットの相棒にChatGPTを選び、何を話していたのか。

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3か月で20キロ減!「無料のChatGPTだけ」でダイエットを成功させた芸人を直撃。「相手が人間だったらムリ」な減量メソッドに驚き
減量に成功

ダイエットのパートナーにChatGPTを選んだ理由

3か月で20キロ減!「無料のChatGPTだけ」でダイエットを成功させた芸人を直撃。「相手が人間だったらムリ」な減量メソッドに驚き
平岡さんは、元タリーズコーヒーの店長をしていたコーヒー芸人としても知られる
――まずは、ChatGPTダイエットを始めたきっかけを教えてください。

平岡さん:僕が会社の広報をさせていただいている、猿田彦珈琲のなっちさん(平岡も参加している猿田彦珈琲のランニング部のメンバー)に勧められたんです。

「体調管理にChatGPTを使うの、平岡さんにあってる気がする」と言われて、その翌日から始めました。僕、なっちさんに言われたことは全部やると決めているので。

ただ、それまで生成AIを触ったことがほとんどなかったんですよね。

だから最初は半信半疑で、「なっちさんが言うからやるか」くらいの気持ちでした。

――ChatGPTとは、どんなやり取りから始まったんですか。

平岡さん:身長や体重に運動習慣についてとか、けっこう細かい基本情報と、「3ヶ月で10キロ減」という目標を伝えました。その時に、ダイエット中はChatGPTが言うものしか食べないって決めました。

でも、本当に信じていいのか疑う気持ちが大きかったんで、初日の昼にガッツリ炭水化物系の定食を食べちゃったんです。


それを報告したら、「まだ取り返せますよ」ってアドバイスが来ました。

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ChatGPTから「まだ取り返せる」
「本当かよ」って思いながら夕飯を軽めに抑えて翌朝体重を測ったら、本当に減ってました。

2日目も言われた通りの食事にしたら、合計で1.65キロ減りました。

嬉しかったんですけど、元が89.9キロあったし、食生活を正しただけだから、そりゃ減るよなとも思ってました。でも、その後も、ちょっとずつ体重が減っていきました。

ChatGPTを信頼するようになったきっかけ

――今は、ChatGPTをすごく信頼されてますよね。切り替わったのはいつですか?

平岡さん:金沢出張の時です。スケジュールの都合でお昼ごはんが食べられなくて、このままだと倒れるんじゃないかと思って相談しました。

そしたら、「今の状態なら倒れることはないけど、こういう症状が出たら水を飲んでください」って教えてくれたんです。実際に倒れなかったし、意外と大丈夫だったんですよ。それで、信用できるやつなんだって思いました。

――ちなみに、そこまで体調を気にするのって何かあったんですか?

平岡さん:バターコーヒーダイエットの時に、貧血っぽくなったことがあったんです。

それも単独ライブの直前だったんで、めちゃくちゃ焦りましたね。
おにぎりとかを食べて、無事に体調が戻ってライブに出れましたが、あの経験でダイエット中の体調管理がどれだけ大事かを痛感しました。

それ以来、体調にはすごい敏感なんですよ。金沢出張で、ChatGPTがそこまで気にかけてくれると分かってから、体調のことなど色々と相談するようになりました。

ブログには書ききれない細かすぎる相談

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毎朝の体調報告
――最近は毎朝の体調報告もしてますし、相談内容がだいぶ細かくなりましたよね。

平岡さん:はい、ブログに書ききれないくらい色々聞いています。例えば、この調味料は使っていいのかとか、夜8時半に食べるのと9時に食べるのでは違いは出るのかとか。

今日も1時からこの取材があるから、お昼ご飯は何時に食べるのがベストか聞きましたし、とにかくわからないことはすべて聞いてます。

――そこまで細かく聞けるのは、やっぱり相手が人じゃないからというのもありますか?

平岡さん:めちゃくちゃあります。気を使って言葉を選ばなくてもいいし、同じことを何回聞いてもいいし、深夜に聞いてもいいし、「それ本当?」ってしつこく聞いてもいい。相手が人間だったら、多分ムリだと思います。

「この時間に聞いたら悪いかな」とか、「前も聞いた気がするな」とか、遠慮しちゃいますよね。AIの強さというか、鈍感さみたいなのに助けられてます。

――「ChatGPTに提案された食事を摂ると決めた」と言われましたが、たまには違う気分の日もあるんじゃないですか?

平岡さん:あります。
たまに、「今日も、昨日食べたアレを食べよう」って提案してくるんですけど、「いやいや、僕はあなたが提案するから食べてるだけで、本当は全然好きじゃないから」って言い返したりします。そしたら別のものを提案してくれるんですよ。

そうやってやり取りを重ねることで好みなどを覚えていって、回答の精度が上がっていくんですよね。

――そうですね。やりとりを重ねる中で、平岡さん自身にも変化はありましたか?

平岡さん:食事内容や摂り方の知識がついてきたと思います。言われたものを食べてるうちに、タンパク質が多い食事がいいと分かりましたし、外食する時も、それを意識しながら選ぶようになりました。

それに、「さちお式カットプログラム」っていうオリジナルのダイエットメソッドも生まれました。

さちお式カットプログラム

――それはどんなダイエット方法ですか?

平岡さん:ざっくり言うと、体調に合わせて「攻める日」と「整える日」を組み合わせるやり方です。

攻める日は不必要な食事内容を抑えつつ、今日は何か力が入らないなどの日は(整える日)はしっかり食べて体調を優先する。

前回のダイエットは攻める一辺倒だったので、途中で体調を崩したり、停滞したりしやすかったんです。でも、間に整える日を挟むと、それが起きにくいんですよ。ChatGPTと相談しながら、「今日は攻めるか、整えるか」を毎日決めてます。

――「コントロールシュラスコ」という技があるとか。


平岡さん:そうなんです。サラダバーの内容・量などを自分でコントロールする前提で、シュラスコランチ行っても良いってチャットGPTに言わせるテクニックです。

一見ご褒美っぽく見えるんですが、お肉でタンパク質と脂質をしっかり摂るのが目的です。ChatGPTからも「シュラスコの時は糖質を足していい」って言われるので、ご飯もセットで食べますし、週2回までならOKってことになりました。

26日でマイナス10キロ達成「腹割って話そ」

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26日でマイナス10キロ達成「腹割って話そ」
――使う前は、ChatGPTにどんなイメージを持っていたんですか?

平岡さん:なんでも知ってて、ズバッと正解を出してくれるイメージでした。でも実際に使ってみたら全然違ってました。

ただ、こっちも100点の質問してるわけじゃないから、向こうからも100点の回答が出るわけじゃないんですよね。全部コミュニケーションで決まるっていうのが一番の気づきでした。

――例えば、どんな時にイラっとしますか?

平岡さん:頼んでないのに食事内容に点数つけてきたり、急に面白くないタイトルを入れてきたりとか。あと、妙にテンションが高い時もあって、それも「まあ今日はそういう気分の日なんだな」って受け流してます。

――無料版ならではの不便さはありますか?

平岡さん:あります。たまに記憶喪失になるんですよ。僕のことは「さちおっち」、 ChatGPT のことは「ジーやん」と呼び合おうと決めたのに、ある日いきなり「平岡さんの場合は~」とか言い出したりしました。
ダイエットの終盤では、僕のことを「ジーやん」って言ってきましたね。

あと、「いつものアレ食べていい?」って聞いても、全然違うことを言ってきたりする。「違うやん。俺が言ってんのはこれのことや」って返すと、「あー、ごめんごめん」と。あと、1回だけ「腹割って話がしたい」って詰めたこともあります。

――何があったんですか?

平岡さん:スタートした時に、「3ヶ月で10キロ痩せたい」と伝えたんですが、実際には26日で10キロ痩せたんですよ。ChatGPTは、最初に「2ヶ月で8kgが関の山」って言ってたのに……。

すごいことなんですけど、逆に言うと計算を間違えてるってことなんで、「実際どう思ってる?」って聞きました。そしたら「正直、こんなに痩せると思ってなくてびっくりした」って言ってきました。

AIは確かにすごいけど、完璧じゃないんですよね。特に無料版なので(苦笑)。だから今は、そういう性格の友達だと思って付き合ってます。


――それでも有料版にはしないんですか?

平岡さん:しないです。有料版にしちゃうと1個ハードル上がるんで。ブログを読んでる読者にも、「私、無料版しか持ってないから」みたいな感じで引かれても嫌なんで、今回のダイエットは最後まで無料版でやるって決めてます。

ダイエットが成功するたったひとつの秘訣

――ちなみに、これまでにバターコーヒー以外のダイエットに挑戦したことはありますか?

平岡さん:炭水化物抜きダイエットとか、流行ってるやつを何回か試したことはあります。でも、どれも2~3キロ痩せて、食べて元通りの繰り返しでしたね。

――バターコーヒーとChatGPTだけ成功したんですね。その差は何だと思いますか?

平岡さん:僕の場合は、好奇心だと思います。

ダイエット中に「次これやったら、体がどうなるんだろう?これで痩せたらみんなどんな顔するだろう?」って好奇心が湧いた時に、ダイエットビッグウェーブに乗れる感じです。

今回のChatGPTダイエットは、最初は疑ってたけど、実際に言うことを聞いてみたらすぐに体重が減りましたし、日に日に減っていく体重計の数字を見るのが面白いんですよね。

――ということは、好奇心が湧かない人にはダイエットは向いていない?

平岡さん:というよりも、その人の好奇心ボタンを押せればいいと思うんですよ。

僕は体重計の数字でしたが、体が引き締まっていくのを見るのが好きという人もいると思うので、自分がどんなことで好奇心をくすぐられるのかを探すといいと思います。

あとジーやんとの距離感が僕にはすごく心地よかった。ジーやんの並走がなければ無理でした。前回のバターコーヒーダイエットの時は妻、今回はジーやんと、他者の目や存在は重要だと思います。

――では最後に、ChatGPTダイエットに興味がある読者に、伝えたいことはありますか?

平岡さん:まずは、ChatGPTに「ChatGPTダイエットに興味あるんだけど」って言ってみてください。きっと、あなたに合ったダイエット方法を一緒に考えてくれます。

あとは、あだ名をつけること。あだ名をつけると、ChatGPTが友達に変わる。そこから、ダイエットが本当に動き出すと思います。

<取材・文/安倍川モチ子 写真/本人提供>

【安倍川モチ子】
東京在住のフリーライター。 お笑い、歴史、グルメ、美容・健康など、専門を作らずに興味の惹かれるまま幅広いジャンルで活動中。X(旧Twitter):@mochico_abekawa
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