卓球 ◇WTTチャンピオンズ横浜 第2日(5日、横浜BUNTAI)

 女子シングルス1回戦が行われ、2024年パリ五輪銅メダルで世界ランク7位の早田ひな(日本生命)が、世界ランク28位の香港エース・杜凱琹と対戦し、ゲームカウント3―1で下し、2回戦に進んだ。勝利後は大きな拍手に笑顔で手を振り「負けてもおかしくない試合。

『ひなちゃん頑張れ!』と男の子の声が聞こえて、耐えました。応援していただいている。1回戦で負けたくなかった」と粘り勝ちに安堵(ど)した。

 国際大会で過去7勝1敗の相手。ゲーム(G)を奪い返されて迎えた第3Gは駆け引きで上回った。劣勢から追いつくと6―6の競り合いで武器のフォアドライブを迷いなく打ち抜いた。ゲームポイントからはバックサービスで意表をつくと、フォアで一気にたたみかけた。第4Gも連取し、ゲーム巧者は両腕を突き上げ、初戦突破をホームのファンとともに喜んだ。

 5月の世界卓球団体戦で中国勢に2敗。約2週後のアジア選手権の国内選考会では日本生命の後輩・赤江夏星に完敗。「空っぽだった」と心身で追い詰められ、涙もあふれた。6月の世界ツアーでWTTコンテンダー・ザグレブで横井咲桜(ミキハウス)との日本人対決に敗れた。

その後、早田は一度立ち止まった。「自分と向き合った。自問自答しました」という。焦らず1つずつ悩みの種を整理し「(考えが)まとまった」と振り返る。

 気持ちも晴れて、戦闘態勢が整った。6月中旬のWTTスターコンテンダーリュブリャナ、7月にブラジルで行われたWTTスターコンテンダーで2連勝。さらに赤江とのペアで出場した女子ダブルスとの2冠を達成。どん底からはい上がり、人としても成熟度が増した様子の26歳は「幹が太くなっている感覚がある」とうなずく。復活の道をたどる左のエースが、ホームで昨年のフランクフルト大会に続く、WTTチャンピオンズ2勝目の期待も背負い、1戦ずつ強さを示す。

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