男子の車いすテニスで、2024年パリ・パラリンピック金メダル、世界ランキング1位の小田凱人(ときと、東海理化)が10日、名古屋市内で練習を公開。報道陣の取材も受けた。

 小田は、9月8日開幕の全米オープン(ニューヨーク)に、男子歴代史上初の年間4大大会全制覇がかかる。小田は「死ぬ気で取りに行くしかない。全部、出し切って勝ちたい」と、昨年の生涯ゴールデンスラム(GS=4大大会全制覇とパラリンピック金メダル)達成に続く快挙に、目の色を変えた。

 史上最年少の世界1位、パラリンピックの金メダル、生涯4大大会全制覇など、小田は若くして次々と歴史を塗り替える。しかし、一般のテニスと違い、車いすテニスでルール上不可能なのが、年間GS達成だ。

 年間GSを達成するには、同じ年に4大大会とパラリンピックが開催されることが前提だ。しかし、車いすテニスの場合、パラリンピック開催年は、全米は時期が近いため開催されない。東京パラリンピックが開催された2021年だけが例外で、全米も行われた。それは、新型コロナの影響で、五輪とパラリンピックの開催が1年延期されたための措置だった。

 小田が、次に見定めるのが、そのルール改正だ。パラリンピックの年にも全米を開催することに「そのぐらい、言っていかないとだめ。全部、あった方が絶対にいい」と、日程ではタフだが肯定的だ。

年間4大大会全制覇を達成すれば、その意見も通りやすくなる。「(全米期間中)その日の気分で、スピーチで言うかもしれない」。小田が世界の車いすテニスの常識を変える。 (吉松 忠弘)

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