◆第60回スプリンターズS・G1(9月27日、中山競馬場・芝1200メートル)

 万全を期して偉業に挑む。ウインカーネリアン(牡9歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父スクリーンヒーロー)が史上4頭目のスプリンターズS連覇を狙う。

昨年は11番人気と伏兵の立場だったが、今年は主役候補の一頭。鹿戸調教師は「連覇できるチャンスはこの馬だけなので、恥ずかしくない競馬をしてほしいですね」と気合が入る。

 9歳秋を迎えても衰えは全く見られない。“若さ”の秘訣(ひけつ)についてトレーナーに聞くと「本人も分かっていないだろうし、あまり気にしていないですけどね」と笑った。レースぶりだけでなく、普段も年齢を感じさせないという。「ずっと変わらず元気いっぱいです」。心身の若々しさがハイパフォーマンスにつながっている。

 状態面も不安はない。最終追いは美浦・Wコースで馬なりのまま5ハロン68秒3―11秒4で併入。「しまい併せるだけで十分と思っていたので、とてもいい稽古ができたと思います」と振り返った。

 昨年は大外枠で2番手から押し切り、近10年で最も速い時計での決着。今年の中山は毎週雨に見舞われ、馬場状態が大きく異なる。

「ハナにこだわる必要もないし、自分のリズムで走ることが大事だと思います。重馬場で頑張っていたこともありますが、できればいい馬場でやりたいですね」と馬場回復を願う。ここまでの調整過程に狂いはない。「なんとか頑張りたいです」と力を込めた。(三戸 達也)

 ◆鹿戸 雄一(しかと・ゆういち) 1962年5月23日、北海道生まれ。64歳。84年3月に美浦・久保田金造厩舎所属で騎手デビュー。00、01年のガーネットS(ビーマイナカヤマ)など重賞4勝。JRA通算5487戦346勝。07年2月に調教師試験に合格、騎手を引退。08年3月に厩舎開業。08年11月のアルゼンチン共和国杯(スクリーンヒーロー)で重賞初制覇。

同月ジャパンカップ(スクリーンヒーロー)でG1を初制覇。9月24日時点でJRA通算5459戦529勝(うちG1・5勝を含む重賞19勝)。

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