第103回箱根駅伝予選会(10月17日、東京・立川市など)の試走会が26日、スタート地点の陸上自衛隊立川駐屯地とゴール地点の国営昭和記念公園で行われ、79年連続の79回目の出場を目指す日体大は、立川駐屯地滑走路コースで本番を想定した練習を行った。予選会はハーフマラソン(21・0975キロ)を全選手が一斉スタートし、上位10人の合計タイムで争う。

上位10校が本戦の出場権を獲得する。前回の本戦で優勝した青学大をはじめ、上位10校はシード校。

 日体大は箱根駅伝で10回の優勝を誇る名門だが、近年は苦戦が続く。2018年大会の4位を最後に8年連続でシード権を逃している。それでも、名門の意地と底力で予選会を突破し、出場権は死守している。今年1月の第102回箱根駅伝では15位。今季も新春の晴れ舞台に立つため、勝負の秋を迎えた。

 予選会コースの序盤の約6キロは滑走路を走る。横幅が約50メートルと広く、直線は約1・2キロ。目標物がほとんどないためにペースをつかみにくい。もう一つの微妙な「敵」が高低差だ。滑走路は平たんに見えるが、それは錯覚。

滑走路の北端は標高約96メートル、南端は同91メートル。約1・2キロで5メートルもある高低差は無視できない。無風の場合、南北に向かう1キロで2~3秒の差があると言われている。

 この日、日体大の16人はスタート地点から約2キロをレースペースで集団走を行った。予選会の経験者は多いが、改めて「難コース」をチェックした。

 日体大は1949年の第25回大会に前身の日本体育専門学校が初出場して以来、前回まで78年連続で出場。その間、歴代5位の10回の優勝を重ねた。出場回数の78回も歴代6位を誇る。連続出場記録の78回は歴代2位で、順調に数字を伸ばせば2036年に歴代1位の中大(87回)を抜き、史上最長となる。

 箱根駅伝は来季の27年度から大改革される。5年に1回だった記念大会が2028年1月(2027年度)の第104回大会から4年に1回となり、出場枠は3増となる。記念大会は26チーム、記念大会以外は23チーム(いずれも1チームは予選会敗退校による選抜チームでオープン参加)。

つまり、記念大会となる来年の予選会は上位15校が本戦に出場できる。再来年以降、記念大会以外の予選会でも上位13校が本戦出場権を獲得する。10枠を争う予選会は今年が最後となる。

 「狭き門」を突破するため、名門の日体大ランナーは、プレッシャーを力に変えて秋の大一番に挑む。10月17日の箱根駅伝予選会まで、あと3週間となった。

 ◇日体大 1926年創部。箱根駅伝には49年に前身の日本体育専門学校が初出場。以来、78回連続で出場中。箱根駅伝優勝は10回。全日本大学駅伝は優勝11回。出雲駅伝は最高2位(2010年)。学生3大駅伝通算21勝は駒大(30勝)に次ぎ2位。

タスキの色は白。主な陸上部OBは1991年東京世界陸上男子マラソン金メダルの谷口浩美さん、1992年バルセロナ五輪女子マラソン銀メダルと1996年アトランタ五輪女子マラソン銅メダルで現日本陸連会長の有森裕子さんら。

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