◆カラバオ杯 ▽4回戦 フリートウッド1―1(5―3)アーセナル(27日、ハイベリー・スタジアム)

 カラバオ杯の4回戦が行われ、イングランド4部相当のフリートウッドが、ホームでアーセナルをPK戦の末に破り、準々決勝に進出した。1―0の後半5分にスウェーデン代表FWヨケレスの同点弾で追いつかれたが、最後は昨季のプレミアリーグ王者から大金星を奪った。

 フリートウッドのマット・ローラー監督は英スカイスポーツのインタビューで「信じられなかった。クラブ史上最大の対戦相手が街にやってくる夜で、どういうわけか王者チームに勝つことができたんだ」と興奮をあらわに。「国内最強チームと対戦して圧勝できるなどと傲慢(ごうまん)に考えられなかった。だからこそ、運に頼り、相手にスペースを与えず、選択肢を与えないようにする必要があり、試合の大半において非常にうまく実行できた」と語った。

 フリートウッドは英国北西部に位置するランカシャー州ワイアにある港町で、人口は2万6000人ほど。クラブとして3部相当までしか経験がない。大都市ロンドンに本拠地を構え、世界的にも名門として知られるアーセナルには到底及ばない。しかし、この日はイングランドのサッカー史に残る勝利をつかんだ。

 地元メディアからも大きな驚きを持って伝えられた。英公共放送BBCは試合の速報で「カラバオ杯史上最大級の番狂わせ」と伝えると「アーセナルの全体的に臆病なパフォーマンスとは対照的に、恐れを知らないプレーを見せた」とたたえた。また、英高級紙「ザ・ガーディアン」の電子版では「会場にいた誰もが、4部リーグのチームがプレミアリーグ王者を打ち負かす光景を見たことを決して忘れないだろう。これはコッド・アーミー(フリートウッドの愛称)にとって、そして彼らと同じレベルのチームにとって、一生に一度の出来事であり、彼らはそれを心から楽しんだ」と報じた。

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