日清オイリオグループは1月31日、都内ホテルで「2024年春のプレゼンテーション」を開催した。
主要取引先の量販店や卸のバイヤー約550人が来場した。
「ホームユース」コーナーでは、家庭用食用油の価値向上と継続的な拡大のために、「高付加価値カテゴリーの再拡大」と「クッキングオイルの構造改革」を掲げ、春夏新商品の「日清ヘルシークリア」や「日清キャノーラ&オリーブ」、「BOSCO シーズニングオイル トリュフ&オリーブオイル」などを試食も交えて提案した。
家庭用食用油の市場規模推移は、1987年から2022年にかけて購入量は横ばいだが、金額では2倍以上に成長していることをグラフで示した。金額ベースの市場規模は2023年の1,804億円から、2024年は1,833億円に、2030年には2,236億円に達すると予測している。
これまでの成長を支えたのは、ごま油やオリーブ油、サプリ的オイルといった高付加価値オイルがプラスオンとなったこと、30年以上ほとんど金額市場が変わらなかったクッキングオイルの価値訴求による単価アップを挙げる。
〈オリーブ油は加熱調理を提案、100年の酸化抑制技術の集大成「日清ヘルシークリア」〉
更なる市場拡大に向けて、「高付加価値カテゴリーの再拡大」では、「かけておいしい」という価値訴求で使用者と使用シーンの拡大を図っていく。そのうち、生食需要が健在のオリーブ油は再拡大の鍵として、若者層のエントリー獲得を挙げ、新商品の「日清キャノーラ&オリーブ」で、加熱料理でオリーブのおいしさを開拓していくことを提案した。また、「味つけオイル」の更なる訴求として、キャンプ用品ブランドDODとのコラボでキャンプご飯を提案し、需要創造から定着につなげる提案を行った。
オリーブ油市場は、右肩上がりに伸長しており、2022年の世帯購入率は51.7%と、過半数の家庭で購入されていることを紹介した。一方、生活者の実態調査では、若年層に買われていないこと、健康性が支持されていること、「使い方が分からない」や「今の油で良い」という買わない理由に着目した。その上で市場拡大に向けたポイントとして、新規ユーザー獲得と健康以外のオリーブ油の価値を伝えることを挙げた。
新規ユーザーに向けて、「日清キャノーラ油&オリーブ」を提案する。
「BOSCO シーズニングオイル」で使用シーンの拡大も提案していく。新商品の「トリュフ&オリーブオイル」は、高級感のあるトリュフの香りが、普段のパスタやオムレツなどの料理のグレードをアップできることをアピールした。
クッキングオイル市場は、価値訴求を進めたことで、単価は1987年の188円から、22年は369円と1.9倍に上昇したという。「クッキングオイルの構造改革」では、新たな価値提案で次のステージに進めるため、鮮度への新たな価値提案として、「日清ヘルシークリア」を大々的に紹介した。
会場では、100年酸化と戦い続けてきた同社の酸化抑制技術の集大成だという「ウルトラ酸化バリア製法」を構成する3つの酸化抑制機能を、パネルや映像で分かりやすく紹介した。同技術を用いた「日清ヘルシークリア」とキャノーラ油の開封120日後の加熱臭を、来場者に実際に比較してもらった。同商品で揚げた白身魚のから揚げの試食も行った。
〈大豆油糧日報2024年2月2日付〉









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