愛知県味噌溜醤油工業協同組合は5月26日、名古屋市内のホテルで総会を開催した。前年度の事業報告・決算、今年度の事業計画・予算などが承認された。
冒頭、中村光一郎理事長があいさつし、「前年度を振り返ると、われわれの仲間であるマルサンアイが(2025年3月閉鎖の本社工場で)みそ造りをやめるにあたり、みその銘柄を徐々に減らしていったことが衝撃的だった。また、米不足や米価の高騰で、スーパーの売価も上がり、われわれが使用する原料米の手配が難しくなるなど、大変厳しい年だった」と述べた。
さらに、「トランプ米大統領の発信によって世界中が右往左往するなど、世の中全体が大きく揺れている。そうした中でも、醸造・食品メーカーとしてやるべきことは、品質を良くし、おいしくして、お客さまに喜んでいただける商品をつくれるかどうかだ。同時に、生産効率を上げ、原価を抑えつつ、人件費もきちんと確保することが必要だ。そのためにも価格転嫁をしっかり行い、次につなげていきたいという企業がほとんどだろう。情報交換の場として、この組合を活用してもらえたら」と呼びかけた。
議案審議では、前年度の事業として、みそ・しょうゆの出荷動向や愛知「発酵食文化」振興協議会への参画状況、各種PR活動や展示会出展、組合ホームページで組合員を紹介する「お蔵自慢」企画の開始などを報告した。また、2025年1月にGI八丁味噌に岡崎の組合2社が追加登録されたことも報告した。
組合敷地の土地活用については、新事務所は2025年7月に着工し、2026年1月の竣工を予定している。
〈大豆油糧日報 5月29日付〉









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