「健康ミネラルむぎ茶」MLB全30球団と初コラボ　猛暑・スポーツ需要に照準／伊藤園

◆気温35度で売上3倍、全30球団のデザインで売場を活性化

伊藤園は7月14日、メジャーリーグベースボール(MLB)とコラボレーションした「健康ミネラルむぎ茶 MLB 30球団スペシャルエディションボトル」を日本限定で発売する。全30球団のロゴと、笑福亭鶴瓶さんのイラストを配した特別デザインで、無糖茶飲料としては史上初のMLB全球団コラボ(伊藤園調べ)。スポーツ需要と夏場の水分補給ニーズに応える企画として、売場活性化も視野に入れる。
（左から）川﨑さん、黒岡マネジャー、鶴瓶さん、五十嵐さん
7月4日に開催された発表イベント「健康ミネラルむぎ茶 ドリームマッチ2025」では、イメージキャラクターの鶴瓶さんと、元MLB選手の五十嵐亮太さん、川﨑宗則さんが登壇。鶴瓶さんは「全部違うユニフォームで僕がいる。これは集めたくなる」とパッケージに驚くとともに、「二人といろいろと対決できて楽しかった。またやりましょう」と笑顔を見せた。

今回のデザインは、鶴瓶さんが各球団のユニフォームを身にまとい、投球や打撃の構えをとるなど、プレースタイルを意識した動きで表現されている。伊藤園によれば、球団の特徴やユニフォームの印象を参考に、ひとつひとつ描き起こしたという。

伊藤園マーケティング本部ブランドマネジャーの黒岡雅康氏は、「スポーツシーンでも親しまれてきたむぎ茶を、MLBというグローバルな文脈と結びつけることで、鮮度のある飲料として提案したい」と語る。販売状況については、「4～5月は天候の影響で伸び悩んだが、6月以降は回復してる。むぎ茶は、気温が30度を超える真夏日に売上が(通常の)2倍となり、35度を超える猛暑日には3倍になる傾向がある」と述べた。
「健康ミネラルむぎ茶 MLB 30球団スペシャルエディションボトル」のラインアップ
製品ラインごとのパッケージ展開は、アメリカンリーグのうち13球団を「健康ミネラルむぎ茶」(2L、670ml、650ml)に、ナショナルリーグのうち13球団を「健康ミネラルむぎ茶 黒豆麦茶」(同)にそれぞれ採用。インターリーグ仕様として「健康ミネラルむぎ茶」の1Lペットボトルにア・リーグ2球団とナ・リーグ2球団を採用する。これにより全30球団分のデザインをそろえた。

イベントでは、鶴瓶さんの「プレーボール!」の掛け声で始球式が行われ、元MLBの二人が盛り上げた。五十嵐さんは、「こうした機会はめったにない。今日は対戦相手として、川﨑さんと本気で勝負したい」と語り、川﨑さんも「調整は万全。ここに合わせてきた」と応じた。

伊藤園は、最盛期に向けて、対象商品のレシートで応募できるオリジナル「ベースボールタンブラー」が当たるキャンペーンも展開する。30球団のデザインにより売場の専用陳列などの展開も想定されている。

伊藤園では、スポーツを軸としたコミュニケーション戦略を強化し、「夏といえばむぎ茶」という定番イメージに新たな文脈を加えるねらいだ。家庭の飲み物とされてきたむぎ茶が、スポーツやエンターテインメントと結びつきながら、飲用シーンの広がりを見せている。