コカ・コーラシステムは7月10日、今年の夏に冷却温度を通常より2℃冷たく設定した「いつもより2℃冷たい自動販売機」を全国で展開すると発表した。記録的な猛暑が続く中、冷たい飲料によって生活者に爽快感を届けることを狙いとした取り組み。
通常より2℃冷たい設定の自販機を導入し、「キン冷え」の爽快感を訴求する。

「いつもより2℃冷たい自動販売機」は、現在展開中の「夢中全開。コカ・コーラ」キャンペーンの一環として実施されており、8月末ごろまで展開する予定。全国で20万台の実施を目指す。冷却温度の調整は、営業担当者が各地で個別に対応しており、「コカ・コーラ」以外の飲料も同様に2℃冷たい状態で提供される。

「夢中全開。コカ・コーラ」キャンペーンは、周囲の声にとらわれすぎて思いきり「夢中」になれない若者たちが、自分らしく全力で取り組めるよう応援する企画だ。今回の施策では、猛暑と心理的ストレスの双方にアプローチし、生活者に“夢中になれる爽快な体験”を提供することを狙いとしている。
「いつもより2℃冷たい自販機」を全国で順次展開、夏季限定の「キン冷えコーク」で爽快感を/コカ・コーラシステム
日本コカ・コーラ社マーケティング本部の森嶋健人シニアマネジャー
日本コカ・コーラ社マーケティング本部の森嶋健人シニアマネジャー
日本コカ・コーラ社マーケティング本部の森嶋健人氏は、「メインターゲットである若年層、特にZ世代を中心として、自分らしさを大切にする一方で周りの目を気にしてしまい、モヤモヤを抱える傾向が見られた。加えてこの夏の猛暑で気持ちが滅入ってしまうシーンも想定される。そこで『キン冷え』コークを飲用してもらい、生活者に爽快感を提供していきたい」と語った。
「いつもより2℃冷たい自販機」を全国で順次展開、夏季限定の「キン冷えコーク」で爽快感を/コカ・コーラシステム
体験取材会に出席した「&TEAM」のメンバー
体験取材会に出席した「&TEAM」のメンバー
7月10日に開催した発表会には、日本発のグローバルグループ「&TEAM(えんてぃーむ)」も登壇。
「キン冷えコーク」を体験したメンバーは、「手に取った瞬間にいつもより冷たいことが分かる」「一番コークをおいしく感じられる温度だった」と話した。

「コカ・コーラ」ブランドは2025年上半期、前年を上回る好調な売り上げ推移を示している。「夢中全開」キャンペーンや自販機アプリ「Coke ON」と連動した展開も進めており、今後も体験価値を重視した取り組みを広げていく方針だ。
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