日本マクドナルドとメルカリは8月7日、ハッピーセット商品などについて、両社で情報共有を行い、発売前後の注意喚起や権利侵害品対策などの取り組みを進めるとそれぞれ発表した。
マクドナルド側は、8月8日から販売するハッピーセット「ポケモン」を前に、これまでも問題となっていた不適切な転売への対策として実施。
メルカリでは、両社の利用客の混乱を回避し、より安心・安全に取引できる環境の構築を目指す。
両社が発表した具体的な取り組み内容は以下の通り。
〈日本マクドナルド〉
・メルカリに対する特定の新商品の発売情報や商品画像などの提供
・ウェブサイト等での注意喚起の実施
・店舗での販売個数制限など必要な措置の実施
〈メルカリ〉
・日本マクドナルドからの情報提供に基づく注意喚起
・協議に基づき合意した特定商品の利用規約違反への対応
・悪質な詐欺行為などに該当する出品の削除
・無断転載による商品画像使用(著作権侵害)の削除
マクドナルドは、ハッピーセットを“親子の時間を楽しむための商品”として提供しており、転売目的の大量購入はその意図に反する。いっぽうで、特に週末には家族連れやスポーツチームなど団体の来店も多く、同社としては8月9日(土)~11日(月)の間の販売個数制限(5セットまで)は苦渋の決断。今回の対応について「より多くのお客様にハッピーセットをお届けしたいと従業員一同が思っており、お客様には冷静なご判断をお願いできたらと思います。」とコメントした。

マクドナルド ハッピーセット「ポケモン」
また、「当社より、お客様におかれましては、ハッピーセット等当社商品の転売または再販売、その他営利を目的としたご購入や食べきれない量のご注文はご遠慮いただけますようあらためてお願い申し上げます。また誠に恐れ入りますが、店舗への在庫に関するお問い合わせはご遠慮いただきますよう、併せてお願い申し上げます」(日本マクドナルド)とも呼びかけた。
メルカリでは、「出品や販売、または、購入をご検討中のお客さまにおかれましては、商品価格や内容を今一度ご確認いただくなど、冷静な行動をお取りいただきますよう、お願い申し上げます」としている。
なお、メルカリは同日の8月7日、「『禁止されている出品物』追加およびガイド改定のお知らせ」についても発表した。日本マクドナルドホールディングスから、株主優待券の偽造品が確認されたとの連絡を受け、取引の安全性を確保できないと判断したため、「メルカリ」「メルカリshops」で、日本マクドナルドホールディングス株式会社が発行する株主優待券の出品・販売を禁止する。8月21日以降、該当の商品をメルカリ事務局で確認した場合は、順次削除するという。

マクドナルド「ハッピーセット」イメージ

ハッピーセット「ポケモン」第1弾おもちゃ4種
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