イトーヨーカ堂は、東京都葛飾区の商業施設、「MARK IS 葛飾かなまち」に「ヨークフーズMARK IS葛飾かなまち店」を9月3日にオープンした。1973年の開店以来、49年間にわたり地域に親しまれてきた「イトーヨーカドー金町店」を受け継ぎ、約3年の期間を経て再オープンした。
9月より米投資ファンド・べインキャピタル傘下となった、ヨークHD新体制下で初の出店となる。
アクセスはJR金町駅北口から徒歩7分ほどで、地域密着型のショッピングモールとして、約50店舗の専門店を展開する。
金町駅は1日平均乗降客が約13万人あり、大型マンションなどの再開発が進んでいることから、電車移動で買い物をしていた近隣住民や若いファミリー層、東京理科大学の学生の利用も見込んでいる。
「地域のお客様がより楽しく豊かに食生活ができる」をコンセプトに、葛飾区の地元野菜や、松戸・矢切地区周辺の近郊野菜をはじめ、合同会社金町おこしが手がける「金町ゴールデンラガービール」、大越飲料商会の「柴又ラムネ」など、地域ならではの逸品を用意し、地域の魅力を発信する。
デリカコーナーでは、店内の鉄板で焼き上げる人気の「だし巻き玉子」に加え、「とんぺい焼き」などの鉄板焼きメニューを新たに展開するほか、ヨークフーズとして初登場となる「格之進の肉おじさん特製ハンバーグ」を時間限定で販売する。「おむすび」や「寿司サンド」など、日々の食事を楽しくする多彩なメニューを提案する。

精肉コーナー
精肉コーナーでは金町駅周辺に多くの焼肉店が立ち並ぶ地域特性に着目し、黒毛和牛の生産が盛んな鹿児島県の「薩摩和牛」を用意するとともに、個食需要に応えるおつまみとして、「ローストビーフガーリック」や「つまんで食べるおつまみチーズソーセージ」などの一品メニューも充実させ、夕食や晩酌シーンにも対応する。
鮮魚コーナーでは、豊洲市場から直送された新鮮な魚介類をはじめ、週末限定で専門仲卸「やま幸」が厳選した最高品質の「生本まぐろ」も登場する。

インストアベーカリーのランチセット
インストアベーカリーでは、週末需要を見込み、ちょっと贅沢なスイーツやパンを揃える。紅雫たまごを使用したなめらかなプリンや、多店舗で人気のベーグルを使用したベーグルサンドなどを用意。「葛飾かなまちカレーパン」は通常の2倍のカレーフィリングを詰めて店内で揚げている。若い顧客向きのランチセットは、骨なしのフライドチキンと厳選した食材を組み合わせ、398円と値ごろ感をアピールする。

プリン各種や、かなまちロールの品揃えも
近隣に百貨店がないため、グループ内の「シェルガーデン」の高品質な商品も展開する。
今回のオープンにより、約3km 圏内にあるイトーヨーカドーおよびヨークの店舗数は計6店舗となる。特に常磐線沿線上は「イトーヨーカドー亀有駅前店」や「イトーヨーカドー松戸店」などがあり、グループの食品スーパーへの信頼があると期待を寄せる。
同社は、「ヨークフーズMARK IS葛飾かなまち店」について、同エリアにおけるドミナント戦略の重要な拠点としての役割を果たし、地域の店舗網の密度と利便性をさらに向上させると位置付けている。
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