コロナ禍で一時苦戦していたコンビニエンスストアの業績は、すでに23年度までに回復し、基本的には安定基調にある。各社が生活者の変化に対応し、商品やサービスの再構築を行ってきたことが奏功した。
今年10月に発表された大手3社の2026年度2月期中間決算では、全店平均日販は各社伸長し、ローソン、ファミリーマートで上期として過去最高を更新した。
ローソンとファミマで増収増益を確保した一方で、セブン‐イレブン・ジャパンのみ減収減益となり、明暗が分かれた。
食品業界では原材料や物流費、人件費の上昇により値上げが相次ぎ、インフレ基調が続く一方で、それを加味した実質賃金は低下傾向にある。そうしたなかで、生活者の生活防衛意識が高まり、割高感のあるコンビニ各社の業績に影響を与えた形だ。
〈ローソン・ファミマは増量キャンペーンが好調、セブンは一時苦戦も改善傾向〉
ローソンやファミマは、それぞれ増量キャンペーンを実施したことに代表されるように、価格を維持しながらお得感を打ち出した策が奏功した。
セブンは「コンビニは高い」というイメージを払拭する商品を拡充し、出来立てを武器とする「カウンター商品」の全国展開を推し進め、客層の拡大と来店頻度の向上に向けた取り組みを行っている。顧客とのコミュニケーション、発信力強化に注力し、苦戦気味だった売上・客数が改善傾向だ。
とはいえ、迅速な各種イベントやキャンペーンにより来店動機を高める施策に注力したローソン、ファミマに比べると、セブンの施策が「楽しさ」という面では遅れをとったのは事実だろう。足元でもインフレ傾向は続き、おむすびなどの中食が看板商品であるコンビニにとっては厳しい経営環境は続いている。その中で、いかに魅力的な施策を打ち出せるかが各社の業績の優劣にも直結しそうだ。
セブン‐イレブンは9月に、新CMに櫻井翔さん、相葉雅紀さん、天海祐希さんの3名を新キャストとして起用した。この時の会見で、セブン‐イレブン・ジャパン阿久津社長は「お客様と距離ができてしまったと感じる。









![日清食品 ラーメン山岡家 醤油ラーメン [濃厚豚骨スープの旨みが広がる] カップ麺 117g ×12個](https://m.media-amazon.com/images/I/51YlvYcaKyL._SL500_.jpg)

