不二製油は、ORA外食パビリオン「宴~UTAGE~ラボ」において、「ミライのおいしい、発明中!」と題した5つの体験プログラムを実施した。プログラムは、「ミライチョコ診断」、「ミライチョコスクール」、「ミライレシピ体験会」、「オールパーパス・フォーラム」、「THERAMENS -Ramen Maker presents.-」。
20日間にわたる出店は、BtoB企業である同社にとって、生活者との接点を得るとともに、パートナーとの共創を促進する貴重な機会となり、未来の食文化創造に向けたレガシーを生み出している。
「ミライチョコ診断」は、来場者約2万5,000人に、アンケートによって味覚診断を行い、カカオ不使用のチョコレート様素材「アノザM」を含む複数のチョコレートの中から、自身の味覚に合ったチョコレートをプレゼントした。嗜好データは、今後の製品開発やマーケティングへ生かす検討を進めている。
「ミライチョコスクール」では、「チョコレートをいつまでも」というテーマのもと、原料であるカカオを取り巻く児童労働などの課題を、動画やクイズを通じて紹介し、チョコレートの未来を考えるきっかけを提供した。今回寄せられた多くの声を糧に、今後も、未来へつながる食育活動を継続していく方針だ。
〈シェフと共創、来場者がネーミング、誰もがおいしい「オールパーパス」メニュー誕生〉
「ミライレシピ体験会」は、フラッグシップブランドのGOODNOON 製品や「アノザM」などを使い、著名シェフなどと共同開発した「まだ世の中に存在しない」スイーツやパンを試食し、来場者がネーミングを提案するプログラム。800超のネーミング案が集まった。この中からシェフが名前を決定。レストランローブの平瀬祥子シェフパティシエのスイーツは、スイーツフェス「ufu.fes(ウフ。フェス)」で販売された。フキアージュの畠山和也オーナーシェフ、ラ・ブティック・ユキノシタカマクラの佐々木元シェフがそれぞれ手掛けたスイーツは、各店舗で11月から期間限定で発売された。
「オールパーパス・フォーラム」では、植物性で動物性特有の満足感を再現した植物性ダシ「MIRA-Dashi(ミラダシ)」を活用した新たな食の可能性をテーマに、外食・中食・加工食品など多様な企業・団体を招き、試食品とともに紹介した。また、観光の活性化や食の多様性対応、地域資源の有効活用など、地方創生につながる幅広い取り組みも併せて発信した。
合計40団体が参加し、オールパーパスメニューが65品誕生した。たとえば、給食や社員食堂などを手掛ける名古屋の給食会社エブリフードとともに、管理栄養士が考案した植物性家系ラーメン「ミライのイエケイ」を披露。植物性のためスープを飲み干しても胃もたれせず、「MIRA-Dashi」のうま味により食塩量を通常比で約45%削減することができた。試食した来場者からは、「植物性であることを忘れるほどおいしい」、「罪悪感なく楽しめる」といった声が多く寄せられ、子どもから大人まで完食する姿が相次いだ。
エブリフードは11月に「ミライのワショクフェア」を全国175カ所の事業所で実施し、「ミライのイエケイ」も提供。今後もミライのワショクブランドの拡張に向けた協業を継続していく。
万博を契機として多様な団体との取り組みが加速している。
「THE RAMENS -Ramen Maker presents.-」は未知のラーメンを創造する体験プログラムだ。国内から83人、海外から11人が体験。抹茶や紫芋、梅など日本の地域食材と「MIRA-Dashi」の融合で、国籍や従来の常識を超えた「自由なラーメン」の可能性を提示した。参加者からは「植物性食品への認識が変わった」との声も多く、おいしさにとどまらず「新しさ」や「ワクワク」といった植物性の価値を実証した。11月20日に開催された京都食ビジネスプラットフォーム輸出部会の研修会では、京都府内の食品輸出に関心のある事業者を対象に同イベントを行い、京都府産品を使用した商品の具体化に向け動き始めている。
〈大豆油糧日報2025年12月17日付〉









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