ベイシアは2026年2月25日、小型業態の「オトナリマート」1号店を、群馬・伊勢崎市内にオープンした。個食ニーズの高まりから、店内で調理する惣菜や、スープやパスタなどのオリジナル冷凍食品といった独自商品に加え、加工度の高い生鮮品などもそろえた。
今後は27年度までに都内で5~10店舗の出店を計画している。

【写真】外観やオリジナル商品など…この記事の写真を全て見る

 新業態「オトナリマート」は、「ひとりひとりの食事シーンを豊かに」をコンセプトに、高まる個食需要に応えた店舗となっている。業態は「ファストフード×ライフスタイル型ストア」と位置づけ、惣菜やファストフード、冷凍食品などでオリジナル商品を多くそろえている。

 実験として、ベイシアマート4店舗の業態を変更し、オリジナル商品の展開を強めたところ、10~30代からの支持が拡大したという。

 今回の店舗は、ファストフード含む惣菜類で商品全体の約2割を占めるなど、個食関連の商品展開を強めた店舗となっている。

 小型店の出店経緯について、執行役員出店戦略本部の田中秀一本部長は「人口減少などに加えて、建築費の大幅な高騰もあり、店舗を増やすうえで大型店に加えて小型店の展開も必要と考え取り組んでいる。ただ小型の店舗ではなく、食シーンにフォーカスし、独自の価値を提供する店舗を目指している」と語る。

 例えば店内では、できたてのファストフードを提供している。

 白ごはんを豚ヒレで巻いて揚げた「かぶりつく!カツ丼」(3種、スタンダートメニューは各322円)は、豚ヒレ・チキン・ちくわの3種の具を用意した。オリジナルのソースや、ソースとトッピングの組み合わせを楽しめる、小腹が空いたときにも最適な商品だ。

 他にも、野菜の食感を楽しめる「焼きたてサラダピザ」(3種、430~538円)や、色味も鮮やかな「アガるドリンクシリーズ」、「豚汁」も扱っている。

 惣菜は、ホットケースで提供する温かいおにぎりや、袋から食べるサラダ、自社製造のコッペパンなどを販売する。


 冷凍食品は、オリジナル商品「シェフの気まぐれレストラン」シリーズを販売している。自社の冷凍ラボで開発した商品で、本格的な味わいのパスタやスープ16アイテムをそろえる。いずれもトレー付きで、レンジで温めるだけで楽しめる商品となっている。

 他にも、協力工場と共に開発した、おかずやおつまみに最適な「レンジ・ワン」というオリジナル商品も展開している。かきあげやフライ、天ぷらなどをレンジ調理で味わえる。

 オリジナル商品の品ぞろえを強化した理由について、商品開発などに携わった小型業態一般食品部の青木慎祐部長は「『オトナリマート』は、即食簡便の商品を強化しており、冷凍食品でも調理の手間を省いたオリジナル商品を広くそろえた。初めての取り組みなので、中身を改善しながら、多くの方に知ってもらえるよう取り組みたい」と話す。

 今後は26年度内に首都圏近郊に1店舗を出店予定で、27年度内には東京23区内に5~10店舗の出店を計画している。将来的には300店舗体制に拡大すべく、出店網などを整備し、関東圏以外への店舗展開も目指す。店舗の規模は今回の店舗よりも小型のタイプも視野にあるようだ。

【写真】外観やオリジナル商品など…この記事の写真を全て見る
編集部おすすめ