〈トリゴネリン150㎎配合、安静時エネルギー消費の向上をサポート〉


UCC上島珈琲は、コーヒーに機能性を持たせた新領域への展開を強化する。3月16日には、機能性表示食品のペットボトルコーヒー「UCC TOTONOU(トトノウ) by BLACK無糖」(500ml)を発売した。
コーヒー由来成分「トリゴネリン」を含んでおり、同成分はBMIが高めの人の日常のエネルギー代謝の一部である安静時のエネルギー消費の向上をサポートする機能が報告されている。

【写真】パッケージはカルテをモチーフにした白基調のデザイン

同社によると、同機能を訴求したペットボトルコーヒーは日本初であり、コーヒーに機能性を持たせたカテゴリーの創出を狙う。無糖コーヒー市場が成熟する中、各社は付加価値による差別化を模索しており、機能性を付与したコーヒーは新たな成長領域として注目される。

「UCC TOTONOU by BLACK無糖」は、コーヒーで自分を整える「コンディショニングコーヒー」をコンセプトに開発した。コーヒー由来の機能性関与成分トリゴネリンを1本当たり150mg含む。20~30代の若年層を主なターゲットとし、日常の中で取り入れやすい新たな飲用習慣として提案する。

同社が若年層を主な対象とした背景には、体を動かしていない状態である安静時のエネルギー消費(基礎代謝含む)は、20代から加齢に伴い低下することがある。一方で、基礎代謝量が減ることは約75%が知っているものの、具体的な行動に移せていない層が3割以上存在することがあるという。
UCC、機能性表示食品のPETコーヒー「TOTONOU(トトノウ)」発売
紙谷部長(左)と植田プロジェクトリーダー
紙谷部長(左)と植田プロジェクトリーダー
同社は発売日に東京都内で発表会を開催し、マーケティング本部飲料マーケティング部の紙谷雄志部長は「コーヒーは嗜好品であると同時に日常的に飲まれる飲料でもある。おいしく飲むことで自分を“ととのえる”という新しい価値を広げていきたい」と述べた。

開発には約5年を要した。最大の課題は、コーヒー本来のおいしさと機能を両立させることだった。


同社R&D本部研究開発部の植田恵美プロジェクトリーダーは次のように説明した。「トリゴネリンは焙煎が進むと減少する特性があるため、含有量を保つためには浅い焙煎にする必要がある。だが、コーヒーは焙煎が浅いと酸味が強くなる傾向にある。そのため、原料豆の選定、焙煎、ブレンド、抽出まで見直しを重ねることで、コーヒー由来成分のみで機能性表示食品としての要件とおいしさの両立を図った」。

そして、「開発期間としては長くなったが、関わったメンバーがそれぞれ徹底的にこだわり抜いて取り組んだことが商品の誕生につながった。遠回りではあったが、そこに価値を見い出している」と話した。

UCCによると、トリゴネリンはカフェイン、クロロゲン酸類に続く第3のコーヒー由来の健康成分として研究が進められてきたが、一定量を担保しつつ飲用に適した味わいに仕上げるには高い技術が必要だった。
UCC、機能性表示食品のPETコーヒー「TOTONOU(トトノウ)」発売
パッケージはカルテをモチーフにした白基調のデザイン
パッケージはカルテをモチーフにした白基調のデザイン
商品は基幹ブランド「UCC BLACK無糖」と同様、原材料はコーヒーのみとした。香料無添加、レギュラーコーヒー100%とし、機能性関与成分も添加ではなく「コーヒー由来で含有量を確保している」(植田氏)。味わいはすっきりとした飲みやすさと、継続飲用を意識したコクの両立を図った。

パッケージはカルテをモチーフにした白基調のデザインを採用し、「自分をととのえる健康習慣」を表現した。ボトル上部にはダイヤカットを施した新形状ボトルを採用し、店頭での視認性向上も図っている。


UCCは「TOTONOU」を通じ、コーヒーと健康を結びつけた新たな価値提案を進め、若年層を中心に日常的な飲用習慣の拡大につなげていく考えだ。
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