今日9月18日は、しまくとぅばの日。沖縄県の言葉「しまくとぅば」を奨励するために定められた記念日だ。
ところでこの沖縄の方言、よく聞く言葉では「メンソーレー(いらっしゃいませ)」や「チバリヨー(頑張れ)」などがあるが、なかには標準語の用法とやや異なっていたりする言葉もある。そこで実際に、東京に住んでいる沖縄出身者に、“東京に出てきて使ったら怪訝な顔をされた言葉、恥をかいた言葉”などを聞いてみることにした。
今回お話を聞いたのは、浦添市出身のアヤコさん(27歳)、東京でヘアメイクをしている女の子だ。
「上京して8年になりますが、今でも間違って使ってしまうのが『行く』と『来る』の使い方。例えば友達の家に遊びに行くとき『今から来るからね』って言います。これで何度か友達から『え?』って聞き返されたことがあります。『いやだからさ、今から来るよ』って言い返すと『誰が?』と友達。最初はなんで通じないんだろうって思ってたんですけど、これって方言だったんですね」
これは結構東京でも聞いたことがある。関係ないかもしれないが、英語の“I’m coming!”を“今行くよ”の意で捉えにくい感覚に似ている気がする。
「ほかには、会話しているときに『から』をよく使うのも沖縄の人の特徴かも。『先週、友達とご飯食べに行ってからさー』と、別に『から』は要らないんですけど自然につけてますね。
ちなみに『なんくるないさー』を調べてみると、ニコニコ大百科には“「挫けずに正しい道を歩むべく努力すれば、いつか良い日が来る」という意味。単に「何とかなる」という楽観的見通しを意味しない”とある。完全に「何とかなるさ」とだけのつもりで使っていたことを恥じつつ、ほかにもいくつか沖縄方言を聞いてみた。
「『ガチマヤー』は食いしん坊で、お母さんは『アンマー』、ちょっと前の世代の荒っぽい人は『シナサリンド』って言いながら喧嘩しますね。『シナサリンド』は殴りとばすぞって意味で、沖縄以外の人が聞いたらびっくりするかもしれません」
以上、いくつか聞いてみたが、なかには初めて耳にする言葉もあり興味深く聞かせていただいた。もし周りに沖縄出身者がいたら、この“しまくとぅばの日”を機に、いろいろと話をしてみてはいかがだろうか。
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